ジャポニスム2018:SMAPの「スキマ」仕事とブランド戦略

何ヶ月も更新がなかったブログで怒涛の更新、って一体何やねん、とお思いの方も多いかと思いますが、たまたま書く時間があるので思いついたことは書いておこうかなあと。

SMAPファンの間では、香取さんがフランス、ルーブル美術館で開催される日本の現代美術、映画、舞台を紹介するジャポニスム2018の広報大使に就任、香取さん自身の個展も同時開催、というニュースが駆け巡りみなさまいろんな感情を持たれたのではないでしょうか。吃驚したり、嬉しかったり、誇らしかったり、あとは慎吾ちゃんが遠くに行ってしまうようなちょっと寂しい気持ち。

私はこの仕事をSMAPがやってきた戦略の踏襲、つまり中居さんのいう「隙間」産業だと位置付けています。つまり、他の人がやっていない「スキマ」を見つけて仕事にするというもの。もう一つのSMAPが使っていた戦略でこの件に深く関係するのがブランド戦略。

パラサポ支援もですが、ジャポニスム2018もSMAPの香取慎吾、アーティストであり、日本のJ-popカルチャーの具現者であり、スマスマやスマステを通じて日本の映画、舞台芸術からアニメまで広く知る機会があったテレビタレントの香取さんは、ジャポニスムの広告塔としてはまさにうってつけ。しかも生放送で20年近く鍛えられているからその場で素早く考えてコメントもできるし、偉い人と会った時の対応はスマスマで学習してるし、北京コンサートでも中国政府が正式に招聘されたゲストとして立派に役目を果たした経験も。さらに、香取さんはジャポニスム2018の展示やイベントの様子をリアルタイムで世界中に発信できる。しかも少なくとも日本では抜群の知名度があり(ジャニ事務所の圧力でテレビから干されていることもあって)時間がある。外務省の外郭団体である国際交流基金が香取さんに白羽の矢を立てたのもうなずける。

だけどここで私が言いたいのは、たまたまこの仕事が同じくらい効果的にできてしかも時間が取れる人がほぼいなかった、ということも理由でしょうから、他にあんまりふさわしい人がいなくて仕事がある、っていう状況で、スッと「スキマ」に入り込んだ、みたいなとこがあるんじゃないかな。そしてその「スキマ」仕事がSMAPがやった後、人気の定番になったり権威を持ったりすることもある。

SMAPさんたちは謙虚で優しくて他の人たちの仕事を奪い取ったりしたくない人たちだと思う。だから自分たちで「スキマ」を探してできるだけ他と被らないように仕事をしたいんじゃないかな。あんまりジャニ映画やってない時期に期間限定でやった「クソ野郎」の映画もそうだし、アベマテレビもそうだよね。

踏襲しているもう一つのやり方としてはブランド戦略。こっちは飯島さんの功績が大きいけど、SMAPはCM(特に5人のCM)の企業を厳選したり、お金と手間をかける、あるいは有能なクリエーターを探して凝ったユニークなCMを作ったり、あと、5人やメンバーの露出を絞ったりして「高級感」を出す戦略を実行。

香取さんの今回の広報大使の仕事やルーブル(といっても本館ではなくて付随の商業施設の中のホールなのだけど)での個展も明らかにブランド戦略の一環。もちろんカルティエやBMWのプロモーションの仕事も同様。

ここで私が思い出してしまうのは、SMAPが一旦解散になる前だったけど、大手掲示板でSMAPの「5人が一緒に事務所を退所してくれないかな、退所してくれたらドサ回りでデパートの屋上の興行なんかやらなきゃいけなくなっても私はSMAPについて行くわ」なんて豪語していた熱いファンの人たちなんだけど、そこで冷静に「う〜ん、高級感があってファンにとってちょっと雲の上なのがSMAPなんだから、デパート営業スマはもうスマではないのでは?」って言ってる人がいて、何を言いたいかというと、2000年代以降の5人集まった時のSMAPとは定義に置いて「ゴージャス・ラグジュリアス・リッチ・高級・別格・豪華」を身にまとったようなグループだったんじゃないかな、って言うこと。要するに飯島さんは細心の注意を払ってそういうブランディングをしていたってこと。で、それは「ジャニタレ」「アイドル」としてバカにされ、格下に見られていたSMAPをはじめジャニーズのタレントの地位を上げるために必要だったし、有効だった。

3人がジャニ事務所という大きな後ろ盾を失い、かつて所属していたその事務所に嫌がらせをされている今、ブランド戦略というのはかつてないほど重要になっている。第一ネットテレビ=2軍、3軍落ち、という地上波至上主義がまだまだはびこっっているし、3人はCMとまれにNHKや地方ローカルの番組なんかに出演する以外地上波のテレビからは完全に干されている。高級ブランドや東京五輪やパラリンピックとも深く関連する国が推進するジャポニスム2018の公式広報大使に任命されたことは、SMAPブランドを維持し、ニュースでの地上波露出のためには、これっきゃない、くらい新しい地図側としてはある意味捨て身の戦略。つまり、余裕のあるところから選択した仕事ではなく、崖っぷちの努力なんだと思う。そうでなかったら芸能人として格落ち必須。

香取さんが遠くに行ってしまうような気がしているファンは、アンチの人たちの言葉を有効利用して、香取さんの個展はルーブルとはいえ本館じゃなくてカルーゼル・デュ・ルーブルという商業施設の中にある貸しギャラリー、ってぶつぶつ言ってみたらどうかな。何ていうのかな、今、新しい地図の3人が置かれている結構大変な状況を考えると地方のファンのために巡回展示みたいなのでなく、「ルーブル」で開くってことが必要だったのよ。でも、その個展のタイトルは「NAKAMA」des Artsに決めてファンにもリスペクトを払っている。

慎吾さんはルーブルで箔をつけた後必ずフランスに行けない地方のファンも会えるように計らってくれると思うよ。2000年代、SMAPが「国民的」になっちゃって遠くなってしまったように感じたファンも少なくなかったと思うから今回も似たようなものだけど、今回の箔付けで大事なのは、権威のある仕事によって地上波テレビでの露出への突破口を開こうとしていることじゃないかな。アベマテレビもYoutubeもSNSもいいけど多くのファンの寂しさを癒すことができるのは地上波テレビ露出でもあると思うし。もっと言えばルーブルは、SMAP5人の合流や毎年のライブかファンミも含めてSMAPが通常運転に戻るための手段と考えればいい。

最後に、寂しい思いをしてるファンの人は新しい地図に素直にその思いを伝えたらいい。ホンネテレビや映画の成功もファンの心からの応援がなくてはなかった。ジャニ事務所時代最後の2年死ぬほど辛い思いをして芸能生命をキープできるかどうか、おそらく真剣に心配した3人はファンのありがたさをよくわかっている。あのマイペースの吾郎さんがさらっと「死ぬまで忘れない」っていうほどだから。私たちが各自5000円ファンクラブに収めた会費がなくては、映画制作や3人の活動もままならなかったことは飯島さんがおそらく一番よく知っている。

現実的に考えたら、3人っていうか2人に会うための一番の近道は、映画の舞台あいさつでできるだけ地方を回ってくれるように頼むことかな。落ち込んだ時行動するのはしんどいけど何かしなければ私たちの望む方向には変わらない。

Yumey

娘さんのモデルデビュー

この件についての私の結論は、SMAP復活プランと娘さんのデビューは別件。 

私は現段階でとりあえずの目標は5人で揃うことではないかと思っている。SMAPの名前や歌を使うとなると権利を保持しているのは事務所だから難しくなる。だけど5人が一緒に何かやるのは上二人の所属しているジャニ事務所が許せば明日にでもできる。

なぜ私がそのうち5人揃うと思うのか?
もし5人でやる目星がついていなかったとしたら、あそこまでの匂わせをしないし、「クソ野郎」のような映画は絶対に作らない(前記事「『クソ野郎と美しき世界』はSMAPファンへのメッセージ」参照)。

SMAPメンバーはファンに対して誠実です。もし5人で揃う予定がなかったら「グループでやることはないから諦めろ」と森くんの時のように、きっぱりと言葉や態度で示す。ファンの飼い殺しのようなことは絶対しない。

一方、残留メンバーの回りにはわさわさと変化が起こっている。
木村さんが長期契約していた最後のCM、しかもスポンサーさんが木村さんをとても大事にしてくれていたタマホームとの契約が2018年1月の頭に終了。
年末年始、ちょっと珍しい形の短期のラインのCM、新しい地図の企画を彷彿させる西武デパートのCMが流れる。しかも西武のCMはテレビ放送がなく、ネット記事すら一つも出ていない。
BGのアメリカの日本語チャンネルでの放送は、もともと放送が決まっていたものが一旦白紙になり、日本語の放送局から改めて「放送できるようになりました」との告知があり無事にスケジュール通り放送。
その後木村さんはCMの仕事はなく、マーク&ロナのブランドアンバサダーの仕事は、事務所が営業したわけではなく、木村さんの友人経由の仕事。
何より不思議なのは2019年公開の映画『マスカレードホテル』を昨年中に撮り終えたこと。
真木よう子さんは映画を撮り終えた後、公開を待たずに独立しているから、木村さんも映画が未公開なことは移籍できない理由にはならないわけだ。

中居さんも『ナカイの窓』の形式が変わったり、『なかい君の学スイッチ』の制作に「窓」の制作会社が加わったり。
ラジオでSMAP曲を封印している中居さんが「新しい地図」の3人が出した『雨あがりのステップ』をかけ、「かすれ声とかもうちょっと雑な声」が入ってないとイマイチ売れないと発言(半ば過ぎの香取さんのソロがちょっと長すぎるしね—っていうのは私の感想だけど)。
ラジオで「家の片付けしてる」って言ってたけど、私は新しい場所に移るために仕事の方も「片付けてる」んじゃないの、ってツッコミたかった。

中居さんは去年の春から夏にかけてテレビ越しにもちょっと辛そうなところがみえてたんだけど、中居さんだけじゃなくて木村さんもなんとなく明るくなったのが11月頃だったと思う。ファンは3人のホンネテレビがうまくいったから、って思ってたんだけどもしかしたら5スマ合流につながる突破口が開けた?

とにかく、5人アピールはもう長期間続いていて、その間裏でいろいろな準備をしているとしたら、木村さんの娘さんがデビューしたからと言ってその予定が変わるわけがない。
「もし、娘さんデビューでその計画が白紙になったとしたら?」
っていうのはないでしょう。
なぜならSMAPっていうのはいろんな人を巻き込んだ巨大ビジネスで、かなり前から決まっている仕事も多い。2015年のジャニーさん主導の円満移籍が頓挫してからもSMAPビジネスを一旦終了させるまで1年かけている。

報道によると娘さんのデビューは3ヶ月ほど前から準備していたそうだから、5スマ合流計画が進んでいたとしたら同時進行で、双方障害になることはない、という理解で進められたはず。

娘さんは魅力的なモデルさんかもしれないけど、ぽっと出のモデル一人のビジネスで動くお金は高額ではないだろうし、SMAPの5人が揃うことによってやれるビジネスを犠牲にするわけはない。もし5人合流の計画が進んでいたらそれを頓挫させて娘をデビューさせる力は木村さんにも工藤さんにもないと思う。

中居さんはあんまり言ってないけど、木村さんと3人は「約束」、「約束を守る」ってことを繰り返し言ってる。
行った人は見たと思うけど、NAKAMAdeArt展では両手の小指を絡めた「指切りげんまん」の画像が印象的だし、「クソ野郎」の映画でも「夜ノムコウには約束の場所」って言ってるし。
実は私には「約束」が何かははっきりとはわからない。メンバーは「SMAP復活させるよ」ってファンに約束したわけじゃないしね。ただ、それに近いことをしてくれるんじゃないか、というだけ。

それにしても、ジャニ事務所は3人にしたような嫌がらせは娘さんにはしていないわけだ。ELLE JAPONは木村さんだけでなく時々ジャニタレを特集してきた経緯はあるけど、だからと言ってジャニーズがに全部撤退しますって言われて困るような雑誌ではないし、どちらかというと木村さんのような別格のスターさん以外の若手のジャニタレはジャニーズが頼んで載せてもらう感じでは?つまり、娘さんを表紙にしてジャニ事務所が喜んでも怒ってもELLE JAPONにとってはあんまり関係ないってこと。ちなみにELLE JAPONを出版しているハースト婦人画報社は外資系で、新しい地図の3人にとてもよくしてくれている「25ans (ヴァンサンカン)」や「婦人画報」を出しているところでもあります。

娘さんの所属は工藤さんの個人事務所だけど、バックに大手がついているはず。それがジャニ事務所なのか、違う事務所なのか。ただ、女性モデルを売り出すバックがジャニ事務所、っていうのはあまりにもそぐわないと思いますが。

どっちにしろ木村さんがジュリーさん傘下から出ても、娘さんが別の大手事務所に守られていれば問題ないわけです。

私たちファンは5人のSMAPが見たいし、多くの業界人もそれを望んでいるだろうし、SMAPが見れなくなってなんとなく寂しい思いをしている人たちは一般の人の中にも多いはず。だからSMAPが見たいのであれば素直に復活を望むと伝えればいい。本人たちが困惑するとか言ってる人たちがいるけど、5人が5人とも困惑しているようには見えないし、どっちかというと歓迎している。そうでなければ5スマ復活希望を遠回しに追伸で告げているハガキばっかりラジオで読まない。アンチに乗せられてここでファンがSMAPを求めるリクエストを引っ込めてしまったら、ここまで頑張って、おそらくいろいろな犠牲を払って5人が揃う努力をしてきた5人はハシゴ外されたみたいになるのでは?

ラジオを聴いていると木村さんは新しい地図の3人とも中居さんとも間違いなくいい関係だと思う。その人がいきなり娘さんどうこうで5人の計画を頓挫させることは絶対にありえない。「娘さんデビューで5人のSMAPはもう無理ですか」ってワッツ宛てに書いたハガキに追記して聞いてみたらいいと思う。直接は答えられなくても何らかの形で答えてくれるんじゃないかな。

Yumey

追記:グノシー(サイゾー)の記事では、ELLE JAPONは数日の間娘さんの正体は伏せて「このモデルさんいったい誰?」みたいにざわつかせることで話題にしたかったらしい。
ところがこスポニチのスクープでこの作戦が頓挫。
グノシーの記事には工藤さんがリークしたと書かれていますが、ELLE JAPONの意向を無視して工藤さんがリークしてこれからお世話になるであろう雑誌編集者たちのご機嫌をそこねることはしないはず。
私はジャニ事務所の誰かが、同日報道の香取さんのルーブル美術館で日本の芸術を紹介するジャポニスム2018の広報大使就任、個展開催の報道から世間の目を外らすために書かせたんだと思う。事務所本体は娘さんの報道でキンプリデビュー報道が霞むのはまずいとおもった人が多いだろうから、副社長さんのどっちかが暴走したのかな?
もしジャニ事務所全体がスポニチのスクープ報道を知っていて、「よし」としていたら、ビビットなんかのジャニタレが出ている朝の報道番組で尺を取ってやっているはず。ところがジャニタレキャスターの報道番組ではやってなくてあさチャンなんかでやってたよね(1日目の話です)。
娘さんのバックは他大手かジャニ事務所かはわからないけど、こういう形でスクープされることは、娘さんにとってはマイナスだったわけだから、もしリークしたのがジャニ事務所だったら、木村さんは大事にされてない。
また、香取さんのルーブルに注目を集めさせたい飯島さんがこの日にわざとリークしてスクープさせることはありえないです(紙のスポ紙は全紙香取さんのニュースに前もってきちんとスペースを割いていたので)。

追記 2: 「娘さんのデビューについての私の意見」
モデルの仕事をとってもやりたいんだったらやったらいいと思う。だけど中居さんの言うように「若いうちにちゃんと勉強はしとけよ」って言いたい。15歳って自分のことも自分のいる人間社会のこともよくわかってないわけよ。15の頃なんて容姿運動能力音楽の才能すべてにおいて向いていない私でも宝塚に入りたいとか思ってたわけよ。
女優もそうだけどモデルなんて待ち時間も多い体力仕事だし、食事も制限されて、容姿を保つための運動もしなきゃいけない。女性のモデルや歌手、あと女優さんでさえ日本では30歳の半ば過ぎたらどんどん落ち目になる職業だよね。女優業や音楽を追求したい歌手は別だけど、ある意味芸能界の仕事で面白いのは表の舞台を作るクリエーターだったりプロデューサーじゃないのかな。もちろん脚本家やカメラマンも自分のやりたい仕事がやれて結果が出ればいい人生だろう。
ネットが発達したこの10年くらい、芸能人に限らずテレビやマスコミに出る人たちはネットの晒し者。どこでどんな攻撃を仕掛けられるかわからない。私としてはこんな時代に晒し者になって芸能人をやってくれて、娯楽を提供してくれてる人たちに感謝したいくらい。
娘さんは現実問題としてハーバードなんて入るの超難しい大学に行きたいんだったら高校でガッツリ勉強していい成績取らないとダメだから、モデルの仕事その他を忙しくやることはできないと思う。一方、アメリカの大学に進学したら4年間、モデルとしてはかなり稼げる年齢の期間仕事があんまりできないことになるから、モデルをまともな仕事として選ぶんだったら、アメリカの大学、っていう選択肢はないよね。
私の意見としては、モデルの仕事はほどほどにして高校・大学でしっかり勉強やクラブ活動や遊びやその他を経験をして、自分が本当にやりたいことを見つけてほしいな。感受性の高い15くらいから20代の前半って思いもかけない「出会い」があってそれがその人の人生をいい意味で変える。
いくら守られていても苦労が多くて女性は40前でピークが過ぎる芸能界の仕事は長い人生から見たら自己実現の場として有利なのかな、というのが私の感想。

NAKAMAdeArtと香取慎吾:日本のアート界に貢献 

追記:以下の記事を投稿して間もなく、新しいニュースが。香取さんの初の個展をフランスのパリのルーブル美術館で9月より開催、しかも世界から注目される日本の現代美術、映画、舞台を紹介する「ジャポニスム2018」展全体の広報大使に任命が決定、だって。想定の斜め上どころか想定外もいいところだわ、いい意味でw

もう何年も香取さんのジャニ事務所時代から、「絵の個展やったらいいのになー」って、後輩くんたちが個展を開いたり、絵本を出版したり、芸術派のフォトグラファーみたいに書かれたりするのを横目で見ながら思っていました。その頃は、「慎吾くん、他の仕事が忙しいんだよねー」と思っていましたが、今考えてみると「アートもできるジャニタレ」として後輩くんに注目を集めるために、香取さんのアート関係の仕事はジャニーズ事務所にいる限り日の目を見ることがなかったのかな?

SMAPはいっつもいい意味でファンの想定の斜め上の新企画を打ってくるんだけど、今回のNAKAMAdeArtもまさにそう。私なんかは通常画家がやるような既存の個展開催を考えていたのに、今回開かれたのは、若手アーティストとコラボして、まだアーティストとしての地位が確立していなくていろいろ苦労している彼らをアシストしつつ「新しい地図」のファンや一般のアートが好きも楽しめる素敵な企画。

いくら才能があっても無名の若いアーティストがアート界で名前や作品をまず知ってもらう、っていうのはとても難しい。才能はあるのにチャンスが掴めなくて、純粋なアート制作を諦めて、お金のために広告関係のイラストレーターになってしまったり、アーティストとして食べていくことそのものを諦めてしまう人たちも少なくない。

日本という国は、転職したりフリーランスで仕事をする人口が、例えばアメリカなんかに比べて格段に少ないし、田舎に住んでも生活費が安くないから無名のアーティストが制作に専念するのは容易ではない。政府や財団から貰える奨学金や補助金も先進国にしては少ないし、村上春樹さんが昔、銀行で職業欄に「小説家」と書いて住宅ローンを断わられたという有名な逸話があるけど、クリエイティブな仕事をしている人たちはどこかの会社や団体に所属していないかぎり、銀行から住宅ローンや制作のためのお金を借りることもできない。パトロンになってくれるアートに理解のあるお金持ちも少ないし、結果、日本のアート界が世界的に見て貧弱、という現状がある。

アートは人の心を豊かにし、楽しくする、その一方、人の悲しみや絶望を表現して見る人の心に訴える。時代の空気に敏感なアーティストたちは、現代社会における美や希望や喜び、悪や恐れや悲しみなど独特の感性で感じ取って表現して、見る人を感動させたり批判的な考えを促したりすることができる。アンディ・ウォーホールなんかは純芸術と商業芸術の差異を不明瞭にすることで既存のアート界を批判したわけだけど、純芸術は、究極的には物を売るための商業美術ではできない美の追求や社会批判もできるから、簡単にはお金にならない純芸術作品を制作するアーティストを育てることはとても大事。

SMAPの「香取慎吾」の知名度と人気を生かして若手アーティストのアシストをする、それによって、日本のアート界の将来を豊かにすることに貢献、なんて、まさに私の想像の斜め上を行く素晴らしい企画。新しい地図のNAKAMAとして賛同、参加できる私たちファンもこの企画を誇りに思っていいと思う。

NAKAMA de ART展は5月24日(木)~6月24(日)の1か月間、帝国ホテルプラザ(東京・日比谷)にて開催。営業時間:午前11時00分~午後7時00分。グッズのTシャツ(4000円)も購入可(これが結構、展覧会のための出費の資金になるのかもね)。カフェもあって飲み物も買えるけど、椅子はないから「作品を見ながら飲んでね」っていうことかな。列に並んで待つ方式みたいだけど、時間によってすぐ入れたり、1時間以上待ってないと入れなかったりするみたいで、ツイッターで混み具合を教えてくれてる。この間6時過ぎに香取さんが来て居合わせたファンは楽しかったみたいだから、今後も運が良かったら期待できそう。

ホームページ:http://nakamadeart.tokyo/index.html
Twitter: NAKAMAdeART@NAKAMAdeART

By Yumey

SMAPと関係ないけど:日大アメフト反則タックル事件について

SNSはやらないと決めていた私がブログを始めたのは、あれだけジャニーズの隆盛に貢献して後輩くんたちにも常に暖かいサポートをしていたSMAPが、事務所からあんな酷い扱いを受けたことが許せなかったから。

SMAPの消滅はグローバルなスケールの政治や経済の動きの中では比較的小さなことかもしれないけど、あまりにも理不尽な形でジャニ事務所によってSMAPが跡形もなく解体されてしまう、それを許すということは私たちが今生きている社会、特に日本の芸能界に存在したSMAPに表象される小さな良心を潰すことだと思った。悠久な歴史の中ではちっぽけな事件かもしれないけど、SMAPが大きな権力によって潰されてしまうのを許すことは、これからの日本社会の夢や希望を潰すことだとも思えた。
ファンによるSMAPへの支援、クラウドファンディングによる広告、署名、「世界に一つだけの花」購買運動に関わることで一人一人のファンの力は寡少でも集まればそれなりに影響力を行使できることも学んだ。
「世論」の後押しが少しではあっても「一旦解散という形を取った」SMAPのための追い風になることも知った。

だから、今回はSMAPとほぼ無関係だけど、日大アメフト部反則タックルの件について「世論」の一部として後押しするために投稿したい。

実はついさっき、関東学生連盟の規律委員会が「反則は監督とコーチの指示」と認定する方針を固めた旨を共同通信がネットで報道していました。
宮川選手がパスし終わって気を抜いている選手をホイッスルが鳴ったあとで激しいタックルをした、というのは通常では考えられないくらい酷い反則です。私は宮川さんは卑劣な行為をしたと思いますし、それに対して責任を取るべきだと思う。本人も非を認めている。しかし、そこまで追い詰めたのは内田監督。内田さんは以前から「宮川なんかはやる気があるか分からないので試合に出さない。辞めていい」と言っていたそうで、日本代表辞退も指示。

つまり内田監督は宮川選手に対して「干す」「虐める」などして一発奮起させる、という手段を使っていた(NHKクローズアップ現代)。今回の場合はそうやってプレッシャーをかけて追い込むことによって、秋の試合で日大が勝ちやすくなるように、試合ではキーパーソンである相手方のクウォーター・バック(QB)に怪我を負わせる役割を宮川さんに振った。

宮川の試合中最初の二度の反則タックルも叱るどころか、内田監督や井上コーチは「よくやった」という態度だったし、宮川選手はプレッシャーと焦りで冷静な判断ができなくなっている状態だったと考えられる。しかも人生経験のない若干20歳。そして三度目のタックルを実行。相手は全治3週間の怪我を負う。

内田さんは人事や就職の分野で大きな権限を持っており、田中理事長に次いで日大ではナンバー2の実権を持っていたこともあり、宮川さんが監督に逆らったら自分のアメフトでの選手生命が事実上断たれるだけでなく、就職も難しくなるかもしれないという大きな不安もあり、かいつまんでいえば暗黙の脅迫を受けていたとも言えるでしょう。

内田監督は「潰す」と言ったのは「怪我をさせろ」と言う意味ではなかったと仰っていますが、文春が手に入れたテープでは宮川さんの反則プレーを褒めるようなことを言っています。

尚、文春入手の録音された囲み取材で「以前、関学も汚いことをやった」のように発言されていますが、それはおそらく2007年春の関学大と日大の定期戦で、エースのQB、山城選手が関学のディフェンダーの激しいタックルを受けて首と左腕を結ぶ神経が2本抜け落ちるという大怪我を負い救急車で搬送、入院というアクシデントのことを言っている。山城さんはその後大学在学時試合に出ることもできず、壮絶なリハビリを経てやっと復帰していますが、山城選手の件は試合中に起こった不幸なアクシデントで、卑劣な反則行為までしてわざと怪我をさせたわけではないのです。

日大学長の会見も聞いていましたが、学長さんは内田井上監督コーチと宮川さんの間にコミュニケーションがうまくとれていなかったのが今回の事件を引き起こしてしまった理由だと言いたいよう。
そうではなくて、宮川さんは内田井上両者の言わんとするところを正確に理解して、命令に従った。だから内田さん、井上さんから試合中も試合後も「よくやった」とねぎらわれている。

学長さんの回答をじっくり聞いていると、学長さんは宮川さんは「真面目な」学生で、言われたことを真面目に実行したところに問題があるとも言っている。つまり、学長さんは内田さんが「怪我をさせろ」と命令したことを認識しており、宮川さんはその命令を「真面目に聞くべきではなかった」と言っている。こんなばかげた理屈はない。通常の場合であれば監督やコーチの指示に従うのが選手の義務です。「真面目に実行するべきでない」指示は監督が出すべきではない。

日大という大きな大学の学長をなさっているような方がこのようなわけのわからないことを公の場で仰ったということはちょっと信じられないですね。

宮川さんが卑劣な行為をした事実は変えようがありませんが、会見での態度は(有能な弁護士さんのアシストがあったことも幸いしたのでしょうが)大変よかったと思います。「ホイッスルが鳴っていたのに気がついていた」とご自分で認められたことで罪は重くなるでしょうが、嘘をついて罪を軽くする手段を取らず真実を話されたのは偉いと思います。今後、今回の件で起訴されることになれば、裁判中、また判決が出た後も苦労されるかもしれません。だけど、罪を贖った後、非を認めて正しいことをした自分に誇りを持って生きていけるんじゃないかな。

ブログの趣旨からちょっと脱線しましたが、SMAP関連でも書きたいことはいくつかありますので、頑張って近日中に投稿します。

追伸:日大の学長さん、関東学生連盟や第三者委員会に調査・判断を委ねると言いながら、結局は宮川くんが監督の意図と違うことをした、あるいは「真面目に」監督の言うことを聞くべきではなかった、宮川くんが判断ミスをしたと言い、内田さんや宮川さんときちんと話もしていないのに宮川くんを一方的に非難している。つまり学長にとって内田さんは大事なお仲間で、学長さんは中立性さえ保っていない。父母会や日大アメフト部の現役部員の方たちが声をあげようとしているのは学長さんや広報部も含めて日大本部側に誰一人として宮川さんの話を先入観なしに聞いて判断しようとする人がいないからでしょう。

それにしても学長さん、歯学部出身とはいえ学者さんでしょうに、事実関係を調査もしないで不用意な発言を公になさるというのは、かなり頭がお悪いようで。

Yumey

TOKIO山口達也さんの事件に対する私的見解

(追加訂正)被害者は事件当時中学生ではなく高校生だったようです。一緒にいたもう一人の女性が中学生だったとの話もありますが、未成年であるために詳細は伏せられているということでしょう。
起訴猶予は無実ではありません。この場合、示談が受け入れられたことと、被疑者本人が悪いことをしたことを認めて反省しているということも考慮して不起訴になったということ。「前科」ではありませんが「前歴」がつきます。

私はTOKIOのことはドラマやバラエティーで時々見るくらいで詳しく知りません。だけどムチャクチャ違和感のある山口さんの離婚会見と、片目に眼帯をしてテレビ出演されていたことで裏で何かあるんだろうな、という気がしていました。今回の件についてはNHKのアナウンサーの方の仰った「決して許されるものではありません」という言葉に100%同意。

被害者を責めるのは間違っている。彼女は事件当時「Rの法則」に出演されていた女子高校生。山口さんはその番組のメインMCである意味、先生のような存在。TOKIOは芸能界でも高い地位にいるタレントさんたちですし、ジャニーズ事務所は芸能界では他の多くの事務所が追随できないほどの大きな力を持っています。ジャニーズのTOKIOの山口さん、しかも自分が出ている番組のMC。彼女は断り辛かったんじゃないかな。「Rの法則」出演できたということは、芸能界で仕事をしたいと思っている彼女にとって大きなビジネスチャンスだった。ここで断ったりしたら山口さんが不快に思うかもしれない、嫌われてしまうかもしれない。共演するのも気まずくなるし、もしかして関係が拗れて降板させられないとも限らない。

彼女が山口さんのマンションを訪ねたのは、中高生もふつうに塾に行ったり友達の家で遊んだりしている夜8時ですし、二人きりはまずいと思った彼女は友人と二人で行くことにした。マンションに着くなり卑猥な言葉を投げつけられてもすぐ帰らなかったのは、山口さんを怒らせることを恐れたのか、何か脅迫めいたことを言われたのか、いずれにしろ事情があったと考えられる。

山口さんは誘いの電話をしたときから泥酔してわけがわからない状態だったと仰っていますが、被害者に自分のマンションへの来方をきちんと教えられるくらいには頭ははっきりしていたということですよね。

隙を見てトイレに駆け込んでそこからお母さんに電話をして迎えに来てもらった。山口さんは、警察が調査のために連絡してくるまでご存知なかったようですが、お二人はマンションを出たその足で警察に駆け込んで被害届けを提出。被害者もご家族も深く傷つけられたのは間違いありませんし、被害者の方の芸能生命がこれからどうなるか。芸能界でのキャリアを断念されても、山口さんに同情する方からのヘイト・メールなどが送られて嫌がらせをされるのではないかといろいろ心配してしまいます。芸能界で仕事をしたいなら、セクハラを我慢するのはあたりまえ、といった風潮は間違った古い考え方だし、相手は15歳の少女。弁解する余地はない。

というわけで、決して山口さんを擁護するわけではないけれど、私が思うのは、20年以上縛りの多いアイドル事務所、しかもピンでなくグループで肉体的にも楽でない仕事を続けるのはそれはそれで容易ではなかっただろうし、ストレスも凄かっただろうということ。

だからといって、そういったストレスをお酒に依存したり、女子高生をナンパしたりしたり、連れ合いへハラスメントしたりして発散することはもちろん間違ってるのだけど、山口さんの問題をキャッチして一緒に考えてあげて強いアドバイスを与える、というのは事務所の役割だったと思うのです。

記事を書いてもほとんど相手にされない3流マスコミだから報道できたのでしょうが、東スポは山口さんが離婚後眼帯をして登場した時期、2016年8月に、TOKIOの他のメンバーによる山口さんに酒乱の気があることへの言及、ファンへの恫喝、会員制のバーでの下品な言葉によるナンパなど件について報道していますし、「実話ナックルズ」は実名を伏せて「Rの法則」で男女の不純交際が行われていて山口さんや番組スタッフがアシストしていたらしいこと、山口さんが若い番組共演者の女性と不倫交際していたことが離婚の原因の一つだった、など報じています。これらがもし事実なら事務所は知っていただろうし、もし事務所が把握していなかったとしたらそれはそれで事務所の管理能力が問われます。

ヤフコメで山口さんに朝の番組の仕事を与えたのは、事務所としても彼の夜の深酒を減らす目的もあったのではないかと言われていて、「ああ、そうかも」と思いましたが、事務所がやるべきだったのは「Rの法則」のMCを辞めさせて、女子高生をナンパするのは絶対ダメと厳重に注意して、禁酒のための方法を探して実行できるように取り計らってあげることだったのでは?

ジャニーズ事務所はSMAPを潰した後、問題が山積みです。30代アイドルの恋愛結婚によるヲタ離れ、恋愛スキャンダル、キンキの剛くんは耳の病気になり関ジャニのなかで歌が上手いと評判の渋谷くんは退所。若手ジャニーズGはなかなか売り上げが伸びず、嵐、関ジャニ、ヘイセイなどのCD売り上げも頭打ち。ジャニ映画やジュニアの新ドラマも数字はパッとしない。そこへ山口さんの事件。

多忙で結婚や恋愛なども制限されるアイドルを長く続ける、それも、Gとして足並みを揃えて、というのを10年も20年もやるのは容易なことではない。Kat-tunや関ジャニから新しい道に進む人たちが出てきたのはある意味当然だし、山口さんの事件もGとしてやっていくことがいかに難しいかを示唆する。そしてなぜかJ副社長さんは重要な問題として認識していらっしゃらないようだけど、事務所にとっての一番の問題はジャニタレ、特にジャニーズの人気Gの老齢化、容姿の劣化。

私が疑問なのはJ副社長さんはこんなに問題があって、先細りが目に見えているジャニーズ事務所をそれでも運営したいのかな、ということ。なぜそう思うのかといえば、パフォーマンスや作品に対してとても愛情があったジャニーさんや飯島さんと違って彼女には舞台芸術や音楽や番組への愛情が感じられないから。彼女にとっては作品の出来よりも、一番になること、記録、お金、権力などの方が大事のような気がする。これから盛り返す要素もなく、衰退するだけのようなジャニ事務所の運営を、作品やタレントへの真の意味での愛情を欠いているような人が続けたいかな?

山口さんの事件の件でもジャニ事務所の不手際が際立っていた。一番顕著だったのは社長・副社長が表に出てきて謝らなかったこと。ベッキーさん所属のサンミュージックの社長さんの対応とは雲泥の差。

社長に経営の腕があるのは大事だけど、それと同時に上に立つ人に必要なのはいいことも不祥事もすべて引き受けるという覚悟と責任感。部下の不祥事も予想外の事故で会社が責められることになっても、最終的にはすべての批判を受けるべき人が社長。

ジャニタレやジャニーさん、メリーさん、飯島さんはじめスタッフが頑張ったせいでジャニーズは栄華をきわめたわけだけど、今回のような不祥事も多いし、新しい人気企画を次から次に成功させるにはひとかたならぬ才能と努力が必要。というか事務所幹部は才能のあるジャニタレ、曲や企画をオファーしてくれるアーティストやクリエーターを見つける能力と努力が必要。そんな大変なことするより、喜多川藤島一族はオーナー社長になって片手うちわで優雅に有閑マダムやる方が幸せでは?

別に飯島さんがジャニ事務所の社長になればいいのに、とは一ミリも思っていません。飯島さは問題のあるジャニタレの不祥事の尻拭いなんかに時間を使わないで、素行もよくて才能に溢れていて、40代なのに容姿も素敵なSMAPさんたちを輝かせる企画に全力を使って欲しいから。

最後に、、、、上でも言ったけど20年、30年と多忙なアイドルグループを続けるにはひとかたならぬ苦労がいる。SMAPさんたちは、ジャニーズの中で嫌がらせを受けて、黒バラや天声慎吾も打ち切られるという悲しい思いをしながら、努力を重ねてグループを継続、困難な中でも次々と素敵な新企画を考えてファンや一般を楽しませてくれた。G活動と個人仕事の両立は精神的にも肉体的にもしんどいことも多かったに違いないのに。そして、2015-16年、解散させられそうになっても5人ともSMAP続けたかったのだということは今となっては明らか。

不幸にして起こってしまったメンバーの不祥事や、長年の間には絶対何度かはあったであろうメンバー同士の確執を乗り越えて、SMAPがここまでグループを続けてきたのは大げさでなくて奇跡のようなことだと思う。なのにそれを壊そうとした事務所幹部は本当にエンターテインメントへの愛が欠如しているといわざるをえない。そしてそういう人たちが夢や憧れのステージを提供するのが仕事のジャニーズを運営してしているのは究極の皮肉、だと思います。

Yumey

追伸:ジャニーズ事務所は今からでも遅くないからSMAPが再始動できるように計らって欲しい。山口さんの謹慎で違約金の額が30億と言われていたけど、それを埋めるためにも、上二人の移籍金とか、SMAPの権利を高額で譲渡するとか、今後何年間かライセンス料と取るとかビジネスで考えたらSMAPの権利を使わずに封印しておくよりよっぽどいい話なのに。SMAP潰してわかったと思うけど、SMAPファンが担降りすることもないし、SMAPの仕事はジャニタレにはできないし、一方、SMAP潰して一般の人たちの間にジャニーズアンチを数多く作り出して、事務所は一体何がしたかったんだろう?

『クソ野郎と美しき世界』:『走れメロス』再考

『走れメロス』のテーマは「友情」。だからどうしても2015年から2016年上半期のSMAPメンバーたちのことを考えてしまいますよね。メロスが諦めかけていたのはSMAP、あるいはメンバーたちと自然に思えてしまう。

だけど、今は状況が逆転して、上二人がジャニ事務所に幽閉されているとも考えられる。「新しい地図」の3人が、理不尽な圧力や忖度によるレギュラー番組打ち切りや地上波からのハブなど数々の困難と戦いながら、走り続けて上二人が事務所から出れるように頑張ってる、のかな?実際、3人が結果を出すことで5人が一緒にG活動ができるように計らってくれる芸能界の重鎮が出てくるかも、という気はします。3人が成功することでSMAPがまだまだ需要があることが判明して復活への機運も高まると思われるし。

さらに第三の解釈として、メロスが帰ってくるのを待っている友人がSMAPファンで、一生懸命SMAPを届けようとしてるのが5人(または6人)と考えてみる。私たちの知らないところでSMAP再始動を妨害する障害を一つ一つ取り除いて、一生懸命努力している5人。その過程で5人はSMAPを諦めかけたこともあっただろうし、ファンは「もうSMAP再結成は無理なのかな」って気持ちが強くなって信じられなくなったこともあると思う。身代わりで人質になるメロスの友人は、メロスが簡単に裏切って逃げられる状況で信じて待つ方がバカと王様にも世間一般にも嘲笑される。スマヲタも「お花畑」とネットではずいぶん揶揄されていますよね。

昨年秋以降は特に、5人は5人の間にある信頼と絆をかなりストレートに提示してくれているけど、SMAP再結成については今裏で実際どんな交渉がされているのかファンは全く知ることができない。ただ信じて待つしかない。
だからこそ映画で『走れメロス』に言及してファンが気付いてくれるように工夫したのでは?

さて、SMAPメンバーたちは無事にファンにSMAPを届けられるか、SMAPファンは彼らを信じて応援を続けられるか。最終的に、王様=世間一般を感動させるほどの絆があると証明できるか。

私はSMAP転生のリアルなドラマはこの先長く何十年も語り継がれることになると思っていますが、私たちファンもマジでSMAPヒストリーの割と重要な劇中人物になると思う。
5人がどんな形で「Get together=一緒になる」ことができるのか想像もつかないけど、今の5人を見ていると5人を信じていいんじゃないかな?
『走れメロス』は私たちにそれを伝えるためのメッセージだったのかも。

Yumey

追伸:「Get together」は木村さんがワッツでかけてくれた『Peace!』の歌詞にありましたね

『クソ野郎と美しき世界』はSMAPファンへ のメッセージ

2週間限定で全国86館のみ上映、15万人が目標で実際には28万人動員。
第2弾の制作も決まって、ファン以外の多くの方々に見ていただけたのはもちろん嬉しいけど大事なのはファンが楽しむこと、SMAPからのメッセージを受け取ること。
映画通の人の感想も偉そうな映画評論家の意見もぶっちゃけどーでもいい。
この映画はSMAPがファンへのメッセージと愛を伝えるために作ったんだと思うから。

映画を解釈するには緩〜くルースに暗喩で語られているので、この登場人物は誰のことを指している、と決めつけないで、同一のキャラが場面場面で違う人物やグループ、組織を指しているという前提で理解することがこの映画を考察する時のコツかも。

Ep. 1で追われているのはフジコちゃんはSMAP?飯島さん?副社長さんたちに追い詰められてたんだよね。でんでんさんが助けてくれるのはジャニーさんがJドリ設立してそこをベースにSMAPが活動できるようにしてくれたことを示唆してる?
また、フジコちゃんは「待ってるぜ」SOSのサインが上がると他のジャニーズGへの浮気をやめてSMAPの元へ走っていく(応援する)SMAPファンとも考えられる。
で、とにかくSMAP=天才ピアニスト吾郎とフジコちゃんは追っ手が迫ってきてたのも知らずいちゃいちゃしてた。
そこへ大門一派が現れて吾郎さんの手=SMAP5人を潰してしまう。

Ep. 2はファンタジックで中島セナちゃんが演じる「歌喰い」っていうなんとなくバンパイアを思い出させる素晴らしく独創的な生き物と「慎吾ちゃん」が出会うお話。
画家の慎吾ちゃんは公共のスペースに壁画描いちゃって補導されちゃうんだけど、ストリートガールが「オリンピックが近くなって東京が住みにくくなってきた」って言ってるのはSMAP解散にやっぱりオリンピックやパラリンピックが絡んでたということかな?交番のポスターその他にも面白いメッセージがありましたね。
路上ライブの女ボーカルもダッサいお洋服とかいかにも、だし、フォークシンガー小象さんも面白かった。歌喰いに「まずい」なんて言われちゃってたけど『二人の中にどろぼうがいる』はとてもいい曲。
補導された慎吾ちゃんに女刑事が「公共のスペースに絵描くとか法に触れることするのはやめて、歌でも歌いなさいよ」っていうサジェスチョンに香取さんは「一人で?」って聞き返す。そりゃ5人で歌いたいよね。
刑事さんに言われたと通り歌歌おうとするんだけど最初の一声を発しただけで歌喰いに食べられちゃう。どのスマ歌を歌おうとしてたのかは、現在ツイッターでも諸説が流れています。
一方歌を喰われたキーヨさんは絶望のどん底で自殺を目論む。これは3流マスコミが意地悪でSMAP騒動時香取さんが「自殺したいと思ってた」なんて書いてたのを揶揄ってるのもあるけど、SMAPのメンバーたちもSMAPファンも自殺したいくらい苦しかったことを思い出させます。キーヨさんは『また会う日まで』は自分の「raison d’être レゾンデートル (フランス語で「存在意義」)」だって言ってるんだけど、SMAPのメンバーもピンで他にいろいろ芸能のお仕事ができてもSMAPでいることは自分のレゾンデートルだったんだよ、って伝えたかったのでしょう。その自分の存在意義であったSMAPの活動をジャニーズ事務所でできなくされてしまった。副社長さんたちはSMAPを少年隊のようにする予定だった。だから退所という重大決断に至ったということ。
『また会う日まで』の歌詞にあるように「ドアを閉めて」「(SMAPの)名前消して」、「別れのそのわけ(=ジャニ事務所とのいざこざ)は話したくない」のでしょう。
ちなみに拳銃を渡したムキムキムキム(ラ?)のパン職人は高視聴率韓国ドラマの赤いチーフをつけたキム・タックを連想させますね。拳銃は弾が抜いてあり死ねなかった。
キーヨさんはその後歌喰いの未消化の?アレを食べて歌を取り戻す。
慎吾ちゃんはその夜泊まることになった歌喰いに子守唄を歌ってあげるんだけど「羊」のところで歌を喰われて、朝起きてみたら歌だけじゃなくて制作した絵のすべても喰われちゃってた。
にしても歌喰いは生きていくためには歌を喰わないと仕方がないといい、慎吾ちゃんは憎いはずの歌喰いと共生共存の道を選んでる。ジャニ事務所ともそんな感じなのでしょう。

Ep. 3ではヤクザの組を脱退して小指を切られたクズ野郎オサムが妻と一緒に、死んだ息子腕を移植された少女を探しに出かける。北の方には(北側・キタガワ)では見つからなくて地図のS(南)の方、沖縄で見つかる。Ep. 3に一貫して流れているテーマはメンバーの誰かさんたちを思い出させる野球と海。少女のいなくなったお母さんはジャニ事務所から追放された飯島さんのこと?少女の希望である医者になって病気の人を助けたいっていうのはSMAPの芸能活動なのかボランティア活動なのか。誘拐されていた光はSMAPなのか、上二人なのか、木村さんなのか。死んだ息子はSMAPなのか。移植された腕は飯島さんなのか、SMAPの権利なのか、一部メンバーなのか?そしてその腕が見つかったのは名護(名前を護る)ででした。
看板の「なかむら制服店」も中(居)(木)村を連想させる。
オサムが借りた小指って何だろ?ジャニ事務所の社長の地位(がSMAP再結成まで一旦おあずけ)?くらいしか思いつかないw

Ep. 4は空想宇宙かもしれないけど、その中のいくつかは近未来かパラレルワールドで実現したらいいね、っていう感じ?慎吾ちゃんの歌の奪還をアシストしてくれたのはキムタックを連想させるベーグル職人。中居さんは野球のボール?グラスの中の人?この世界には上二人も必ずいるでしょう。
『新しい詩』はファンへの愛に溢れています。「諦めろよ、クソ野郎」ってジャニ事務所やマスコミや外野の野次馬から言われたのはメンバーだけじゃなくてSMAPのファンでもありました。世界のどこかにいる「君」は歌を聴いているファンの一人一人。地図を頼りに夜の向こうに「約束の場所」があると信じて探しに行く3人(5人?)の旅は旅程も不明で道を探しての旅だけど一人じゃないから旅の途中で支えてくれるNAKAMAがいるから笑って進もうっていうことなのかな。NAKAMAはファンだけでなくジャニ事務所の圧力があるのに共演して下さっている芸能人のみなさん、クリエーターの方々、アベマテレビの藤田社長、サントリーその他のスポンサーさんも3人が独立後覚束ない足取りで進む中手をさしのべてくれた貴重なNAKAMAです。慎吾ちゃんの「君」っていう言い方がソフトで優しくて自分が言われてると思うとファンの人はドキドキだよね。

流星の進路が変わって地球から逸れたのは空想か現実か?歌喰いはバンパイアのように消えてしまったの?

そのうち来るかもしれない空想のKUSO UNIVERSEを出ると現実世界に戻ります。
吾郎さんの手は潰されたままで、慎吾ちゃんは歌も絵も喰われて真っ白なキャンバスに一から絵を描くところからはじめてる。SMAPもSMAPの歌も取り戻せていない今とシンクロしますね。

兎にも角にもとっても楽しい映画でした!
上は私の「個人的な」解釈ですので、読まれる方もご自分で自由に解釈して楽しんでください。
もう上映期間が終わってしまったので、ネタバレですがこの記事をツイで拡散していただくのは全然かまいませんよ。

Yumey

『クソ野郎と美しき世界』:『走れメロス』の示唆するもの

新しい地図の活動がはじまった頃から仕事の方もハンパなく多忙になりご無沙汰していたブログですが、久しぶりの投稿。

『クソ野郎と美しき世界』についていろいろ語りたいことがありましたが、中学高校で私が一度も読んだことがなかった太宰治の『走れメロス』の筋書きを知って他のことが全部ぶっ飛んだ。
言うまでもなくEp.1に登場する吾郎さんの女友達の文学少女がひたすら走るフジコちゃんを見て呟いていた小説の題名です。

注目したいのは少女が何度も繰り返しタイトルを口にしていること。
観ているファンに「気づいて」とパリピアの3人が訴えてる。
何を伝えたかったのか。
SMAP騒動の真実の一部です。

一度だけ、ただ一度だけそんなことがあった。

SMAPの5人はファンには包み隠さず正直に伝えてくれています。
そんな状況に追い込まれていた彼らの苦悩を考えると今でも胸が痛いよ。
発する言葉もなく涙がとめどなく零れ落ちる。

Yumey

SMAPはヲタ専番組が面白い

というのが私の持論です。
特に最近の人気企画、五人旅、シングル50曲ノンストップライブ、27時間テレビ。
全部だいたいヲタ得番組。
多くのファンが今までずっと言ってきたようにSMAPはゲストなして5人で自由にやらせた方が面白かったりする。
それでですね、72時間テレビは究極のヲタ得番組。
五人旅の未公開映像が見たい、ふつうにワンコと散歩する草彅さんの映像を見たい、吾郎さんの日常をずーっと写した映像を3日分くらい見ていたい、などなどファンが妄想していたことがかなりのレベルで実現するという夢の企画(ちょっと大げさw)。

ネットテレビは格落ちとか、そんなのはファンが楽しむ分に何の関係もないじゃん。
だいたい視聴率だって、視聴率が落ちても番組が楽しければファンには全く関係ない。
地上波は視聴率が悪いと打ち切られるとか次にオファーが来なくてSMAPさんたちの露出が減るとかそういう面で気にするのはありですが、視聴率が悪くても打ち切られなかったり売り上げが悪くても映画作ってくれるのはファンにはありがたい。
それにSMAPさんたちも歳を取りますからまだまだ凄くビジュのいい、かっこいいSMAPさんたちの映像を今のうちに撮っておいてもらうということはファンにとっては大事なことです。

『新しい地図』新プロジェクトにしても本当に3人がやりたかったことなのか、特に吾郎さんと草彅さんは本当は俳優一本でやりたかったんじゃないかとか憶測してるファンもいるけど、それは違うんじゃないかな。吾郎さんがラジオで珍しくウキウキして『新しい地図』のことを語っているのを聞いても吾郎さんがワクワクしてることが明らかだけど、何が違うかというと本人が何を望んでいるかは本人に言ってもらわないとわからないということ。

SMAPは2007年にコンサートが、おそらくメリーさん、ジュリーさんに阻止されて、できなくて、ファンが激減した。この年、上の二人は35歳で慎吾ちゃんはまだ30歳。翌年たぶん事務所に嫌がらせをされながらなんとか敢行したけど、その後はコンサートは2年に一回。これは3時間も歌と踊りを披露して、しかもそれを4日間ぶっ続けでやるハードなスマコンができる年数が限られていることを考えてみると、ファンにとっては大変な損失だったし、SMAP本人たちも本当は毎年やりたかったんじゃないかな。コンサートが2年に一回になった時も、メンバーは個人仕事をしたいんだとか言ってたファンの人がいたようだけど、今から考えるとメリーさんたちに毎年のコンサートを止められてるのに「本当は毎年やりたい」って絶対に公言はできなかったのでしょう。今さら言っても遅いけど、ファンが毎年コンサートやって欲しい、って強い要望を出していたら2009年にも、2013年にもコンサートやってくれてたかもしれないと思う。慎吾ちゃんなんかもコンサートはファンの応援をその場で感じられるからやった後の満足感が凄い、って言ってなかった?

ファンはSMAPさんたちにとって大事なお客様で、私たち長年結構なお金を出して彼らをサポートしてきたんだから、遠慮せずに自分が面白いと思うもの、見たいものを素直にリクエストしたらいいと思う。

五輪の仕事とか中居さんがキャスターやることに反対はもちろんしないしパラリンピックのサポートはとてもいいことだと思うけど、私の個人的な意見としてはその他は全然いらない。五輪の主人公はスポーツ選手たちだもの。
紅白の司会ももういらないし、出なくてもいいわ。ただ、歌い踊るSMAPさんたちは凄く見たいから年末年始じゃなくていいのでライブイベントしてくれてそれをネットでライブで流してくれたら嬉しい。

つまり何を言いたいかというと、ファンとして何を見たいか、何が楽しいかを素直に伝えればいいんだ、っていうこと。そしてSMAPさんたちの場合はそういうヲタ得番組の方が「豪華ゲスト」なんか呼ぶより面白くなるのよ。

By Yumey

ココカラ、ハジマル:『新しい地図』—- NEWSMAP

9月9日のSMAPデビュー26周年の記事は諸々の事情で上げられませんでしたが、そうこうしているうちに嬉し過ぎるサプライズがありました。

退所したSMAPの3人のファンクラブ設立のお知らせです。

マスコミに一切漏れることなく、唯一SMAPとSMAPファンを丁寧に取材してジャニーズ事務所の圧力でスポ紙の記者はけっして載せないような記事を去年から書いてくださっていた朝日新聞の滝沢文那記者(どうでもいいことですが男性です)だけに託した22日未明のネット記事で、ファンクラブの公式ウェブサイトがいち早く紹介されました (その後のスポ紙記事は全部後追いです)。ファンがSMAPへの思いを届けるために広告を載せた朝日と東京新聞を選んで、「お返し」の全面広告も載せてくれました。

つけられたタイトルは「新しい地図」。
「New Map」。
でも画面をよく見ると北・東・西を示す「NEW」が反転しているのに対して「南=S」はふつうにこちらを向いている。
やっぱりNEWとMAPの間にSが入ってNEW 「SMAP」?

動画では国籍、人種、性別、年齢に関係なく世界各地で前に向かって歩いている人たちの後ろ姿がカッコいいアフリカっぽいパーカッションをバックグラウンド・ミュージックに映し出されています。
メッセージは「逃げよう。」に始まり、
「自分を縛りつけるものから。」
「ボーダーを超えよう。 」
「塗り替えていこう。」

攻めてますねー。これぞSMAP。
SMAPの歴史を辿ると時代を先取りする企画を度々行ってきいる。そんな新企画は受け取る人が戸惑うこともあったし、批判されることもあった。先陣を切って新進気鋭のパフォーマンスや作品をプロデュースする人たちへの風当たりは強い。だけどこれがSMAP。中居さんの言葉にあるように「ついて来れる人たちだけがついていけばいい」ので、既存のマンネリのエンターテインメントが好きな人、SMAPさんたちが次はどんな新しいものを見せてくれるんだろうとワクワクドキドキ楽しみでない人は無理にファンをやらなくてもいい。

このファンサイトで明らかなのは、3人がテレビ、映画、舞台などの既存の業界の媒体だけでなく、ネットやSNSを戦略的に使ってファンにエンターテインメントを提供しようとしていること。
それからグローバル化に対応していること。中国や中国人に対するアンフェアな反感や差別意識が、特にネットをする日本人の方たちの間に浸透しているのはたいへん嘆くべきこと、深刻な問題ですが、3人を叩きたい勢力(ジャニーズ事務所もネット工作員を雇っているのかどうかは知りませんが)はネット民の中にある反中国の感情を利用して3人が業務提携をしてマネージメントをしてもらう会社のトップ、飯島元マネの批判をしています。
ソースはネットで得られた彼女が関わっていらした会社の業務内容ですが、飯島さんが中国関連のお仕事でこの1年半特に興味を持っていらっしゃったビジネスの一つは、現在海外では無許可でアップされた動画や違法にコピーした海賊版のDVDなどでしか見れない日本のドラマなどの映像作品、その他のソフト・コンテンツを著作権もきちんとクリアして海外に商品として提供する、というビジネスです。中国のファンもアメリカやフランスのファンも、ファンであれば正規の字幕付きのDVDをお金を出して買いたいのです。しかしそれができなかった。それができるようになれば、SMAPや彼らの会社にもお金が入るし、海外のファンは特典付きの綺麗な画像の映像作品も楽しめ、またSMAPさんたちの「光熱費」も払うことができてウィンウィンなのです。海外に日本のソフト・コンテンツを正規ルートで提供することは、もうこの20年近く海外で人気のJ-popコンテンツの海外への拡散、輸出の促進、違法コピーの規制という点からも大事です。
SMAPのファンは全世界にいます。サイトは、英語、フランス語、中国語、韓国語でアクセスが可能になっています。フランスにもJ-popファンは多いのですが、人口的には中南米の方が多いと私は思うので、将来的にはスペイン語でもアクセスできるようにしたらいいと思います。また、海外在留日本人、すなわち学生、社会人、駐在員のお連れ合いでSMAPのコンサートの時は必ず帰国して参加するファンも結構な数なので、彼女たちが日本の家族や友人の住所を借りたり振り込みを頼んだりせずファンイベントに参加できるのもありがたいことでしょう。
SMAPのファンの方たちは3人が信頼してマネージメントやプロデュースを任せている飯島さんが海外の企業と協力して業務を進めていくにあたっておかしなことをするかもと疑ったりはしないと思いますが、世界各国のファンが正規にファンクラブのメンバーになるのですから逆に、もしファンクラブのお金の管理が杜撰だったり、会社が中国に限らず日本も含めてどこかの国の政府と政治的に関わっていたりすれば、日本の中でだけで揉み消せない国際問題になりますから、会社もファンもグローバルである点で既存の芸能事務所以上にコンプライアンスを遵守すると思われます。

ファンはこの1年半悲しい思いばかりをしてきました。吾郎さんはこれからファンが感じているロスを「埋めていきたい」とおっしゃっていました。サイトの動画は約10日しかかけず、突貫工事で撮ったとのこと。香取さんのスマステが、おそらくジャニーズ事務所の圧力で23日に最終回を迎えるので、私たちの悲しい思いを半減させるためにスマステラストの前にファンクラブ設立を発表してくれたのでしょう。3人の弁護士さんがおっしゃっていた通り、「本人の意思だけではどうにもならないこと」もありますが、SMAPさんたちは、できる限りファンに寄り添おうとしてくれています。
3人の退所とファンクラブ始動でSMAPファンにとって全てが変わったのです。
楽しさと思いやりに溢れた新しい世界に突入。
私がブログのタイトルに「ココカラ、ハジマル」を選んだのは全くの偶然ですが、SMAPとSMAPファンの第2章が「ここから、はじまり」ます。

追伸:ファンサイトの動画では「青」っぽい服を着た人と「赤」い服の人だけちらっと振り返っていますね。どういう意味があるのでしょうね?w
そういえば「白」いヘルメットも何となく見たような….

By Yumey