NAKAMAdeArtと香取慎吾:日本のアート界に貢献 

追記:以下の記事を投稿して間もなく、新しいニュースが。香取さんの初の個展をフランスのパリのルーブル美術館で9月より開催、しかも世界から注目される日本の現代美術、映画、舞台を紹介する「ジャポニスム2018」展全体の広報大使に任命が決定、だって。想定の斜め上どころか想定外もいいところだわ、いい意味でw

もう何年も香取さんのジャニ事務所時代から、「絵の個展やったらいいのになー」って、後輩くんたちが個展を開いたり、絵本を出版したり、芸術派のフォトグラファーみたいに書かれたりするのを横目で見ながら思っていました。その頃は、「慎吾くん、他の仕事が忙しいんだよねー」と思っていましたが、今考えてみると「アートもできるジャニタレ」として後輩くんに注目を集めるために、香取さんのアート関係の仕事はジャニーズ事務所にいる限り日の目を見ることがなかったのかな?

SMAPはいっつもいい意味でファンの想定の斜め上の新企画を打ってくるんだけど、今回のNAKAMAdeArtもまさにそう。私なんかは通常画家がやるような既存の個展開催を考えていたのに、今回開かれたのは、若手アーティストとコラボして、まだアーティストとしての地位が確立していなくていろいろ苦労している彼らをアシストしつつ「新しい地図」のファンや一般のアートが好きも楽しめる素敵な企画。

いくら才能があっても無名の若いアーティストがアート界で名前や作品をまず知ってもらう、っていうのはとても難しい。才能はあるのにチャンスが掴めなくて、純粋なアート制作を諦めて、お金のために広告関係のイラストレーターになってしまったり、アーティストとして食べていくことそのものを諦めてしまう人たちも少なくない。

日本という国は、転職したりフリーランスで仕事をする人口が、例えばアメリカなんかに比べて格段に少ないし、田舎に住んでも生活費が安くないから無名のアーティストが制作に専念するのは容易ではない。政府や財団から貰える奨学金や補助金も先進国にしては少ないし、村上春樹さんが昔、銀行で職業欄に「小説家」と書いて住宅ローンを断わられたという有名な逸話があるけど、クリエイティブな仕事をしている人たちはどこかの会社や団体に所属していないかぎり、銀行から住宅ローンや制作のためのお金を借りることもできない。パトロンになってくれるアートに理解のあるお金持ちも少ないし、結果、日本のアート界が世界的に見て貧弱、という現状がある。

アートは人の心を豊かにし、楽しくする、その一方、人の悲しみや絶望を表現して見る人の心に訴える。時代の空気に敏感なアーティストたちは、現代社会における美や希望や喜び、悪や恐れや悲しみなど独特の感性で感じ取って表現して、見る人を感動させたり批判的な考えを促したりすることができる。アンディ・ウォーホールなんかは純芸術と商業芸術の差異を不明瞭にすることで既存のアート界を批判したわけだけど、純芸術は、究極的には物を売るための商業美術ではできない美の追求や社会批判もできるから、簡単にはお金にならない純芸術作品を制作するアーティストを育てることはとても大事。

SMAPの「香取慎吾」の知名度と人気を生かして若手アーティストのアシストをする、それによって、日本のアート界の将来を豊かにすることに貢献、なんて、まさに私の想像の斜め上を行く素晴らしい企画。新しい地図のNAKAMAとして賛同、参加できる私たちファンもこの企画を誇りに思っていいと思う。

NAKAMA de ART展は5月24日(木)~6月24(日)の1か月間、帝国ホテルプラザ(東京・日比谷)にて開催。営業時間:午前11時00分~午後7時00分。グッズのTシャツ(4000円)も購入可(これが結構、展覧会のための出費の資金になるのかもね)。カフェもあって飲み物も買えるけど、椅子はないから「作品を見ながら飲んでね」っていうことかな。列に並んで待つ方式みたいだけど、時間によってすぐ入れたり、1時間以上待ってないと入れなかったりするみたいで、ツイッターで混み具合を教えてくれてる。この間6時過ぎに香取さんが来て居合わせたファンは楽しかったみたいだから、今後も運が良かったら期待できそう。

ホームページ:http://nakamadeart.tokyo/index.html
Twitter: NAKAMAdeART@NAKAMAdeART

By Yumey

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