TOKIO山口達也さんの事件に対する私的見解

(追加訂正)被害者は事件当時中学生ではなく高校生だったようです。一緒にいたもう一人の女性が中学生だったとの話もありますが、未成年であるために詳細は伏せられているということでしょう。
起訴猶予は無実ではありません。この場合、示談が受け入れられたことと、被疑者本人が悪いことをしたことを認めて反省しているということも考慮して不起訴になったということ。「前科」ではありませんが「前歴」がつきます。

私はTOKIOのことはドラマやバラエティーで時々見るくらいで詳しく知りません。だけどムチャクチャ違和感のある山口さんの離婚会見と、片目に眼帯をしてテレビ出演されていたことで裏で何かあるんだろうな、という気がしていました。今回の件についてはNHKのアナウンサーの方の仰った「決して許されるものではありません」という言葉に100%同意。

被害者を責めるのは間違っている。彼女は事件当時「Rの法則」に出演されていた女子高校生。山口さんはその番組のメインMCである意味、先生のような存在。TOKIOは芸能界でも高い地位にいるタレントさんたちですし、ジャニーズ事務所は芸能界では他の多くの事務所が追随できないほどの大きな力を持っています。ジャニーズのTOKIOの山口さん、しかも自分が出ている番組のMC。彼女は断り辛かったんじゃないかな。「Rの法則」出演できたということは、芸能界で仕事をしたいと思っている彼女にとって大きなビジネスチャンスだった。ここで断ったりしたら山口さんが不快に思うかもしれない、嫌われてしまうかもしれない。共演するのも気まずくなるし、もしかして関係が拗れて降板させられないとも限らない。

彼女が山口さんのマンションを訪ねたのは、中高生もふつうに塾に行ったり友達の家で遊んだりしている夜8時ですし、二人きりはまずいと思った彼女は友人と二人で行くことにした。マンションに着くなり卑猥な言葉を投げつけられてもすぐ帰らなかったのは、山口さんを怒らせることを恐れたのか、何か脅迫めいたことを言われたのか、いずれにしろ事情があったと考えられる。

山口さんは誘いの電話をしたときから泥酔してわけがわからない状態だったと仰っていますが、被害者に自分のマンションへの来方をきちんと教えられるくらいには頭ははっきりしていたということですよね。

隙を見てトイレに駆け込んでそこからお母さんに電話をして迎えに来てもらった。山口さんは、警察が調査のために連絡してくるまでご存知なかったようですが、お二人はマンションを出たその足で警察に駆け込んで被害届けを提出。被害者もご家族も深く傷つけられたのは間違いありませんし、被害者の方の芸能生命がこれからどうなるか。芸能界でのキャリアを断念されても、山口さんに同情する方からのヘイト・メールなどが送られて嫌がらせをされるのではないかといろいろ心配してしまいます。芸能界で仕事をしたいなら、セクハラを我慢するのはあたりまえ、といった風潮は間違った古い考え方だし、相手は15歳の少女。弁解する余地はない。

というわけで、決して山口さんを擁護するわけではないけれど、私が思うのは、20年以上縛りの多いアイドル事務所、しかもピンでなくグループで肉体的にも楽でない仕事を続けるのはそれはそれで容易ではなかっただろうし、ストレスも凄かっただろうということ。

だからといって、そういったストレスをお酒に依存したり、女子高生をナンパしたりしたり、連れ合いへハラスメントしたりして発散することはもちろん間違ってるのだけど、山口さんの問題をキャッチして一緒に考えてあげて強いアドバイスを与える、というのは事務所の役割だったと思うのです。

記事を書いてもほとんど相手にされない3流マスコミだから報道できたのでしょうが、東スポは山口さんが離婚後眼帯をして登場した時期、2016年8月に、TOKIOの他のメンバーによる山口さんに酒乱の気があることへの言及、ファンへの恫喝、会員制のバーでの下品な言葉によるナンパなど件について報道していますし、「実話ナックルズ」は実名を伏せて「Rの法則」で男女の不純交際が行われていて山口さんや番組スタッフがアシストしていたらしいこと、山口さんが若い番組共演者の女性と不倫交際していたことが離婚の原因の一つだった、など報じています。これらがもし事実なら事務所は知っていただろうし、もし事務所が把握していなかったとしたらそれはそれで事務所の管理能力が問われます。

ヤフコメで山口さんに朝の番組の仕事を与えたのは、事務所としても彼の夜の深酒を減らす目的もあったのではないかと言われていて、「ああ、そうかも」と思いましたが、事務所がやるべきだったのは「Rの法則」のMCを辞めさせて、女子高生をナンパするのは絶対ダメと厳重に注意して、禁酒のための方法を探して実行できるように取り計らってあげることだったのでは?

ジャニーズ事務所はSMAPを潰した後、問題が山積みです。30代アイドルの恋愛結婚によるヲタ離れ、恋愛スキャンダル、キンキの剛くんは耳の病気になり関ジャニのなかで歌が上手いと評判の渋谷くんは退所。若手ジャニーズGはなかなか売り上げが伸びず、嵐、関ジャニ、ヘイセイなどのCD売り上げも頭打ち。ジャニ映画やジュニアの新ドラマも数字はパッとしない。そこへ山口さんの事件。

多忙で結婚や恋愛なども制限されるアイドルを長く続ける、それも、Gとして足並みを揃えて、というのを10年も20年もやるのは容易なことではない。Kat-tunや関ジャニから新しい道に進む人たちが出てきたのはある意味当然だし、山口さんの事件もGとしてやっていくことがいかに難しいかを示唆する。そしてなぜかJ副社長さんは重要な問題として認識していらっしゃらないようだけど、事務所にとっての一番の問題はジャニタレ、特にジャニーズの人気Gの老齢化、容姿の劣化。

私が疑問なのはJ副社長さんはこんなに問題があって、先細りが目に見えているジャニーズ事務所をそれでも運営したいのかな、ということ。なぜそう思うのかといえば、パフォーマンスや作品に対してとても愛情があったジャニーさんや飯島さんと違って彼女には舞台芸術や音楽や番組への愛情が感じられないから。彼女にとっては作品の出来よりも、一番になること、記録、お金、権力などの方が大事のような気がする。これから盛り返す要素もなく、衰退するだけのようなジャニ事務所の運営を、作品やタレントへの真の意味での愛情を欠いているような人が続けたいかな?

山口さんの事件の件でもジャニ事務所の不手際が際立っていた。一番顕著だったのは社長・副社長が表に出てきて謝らなかったこと。ベッキーさん所属のサンミュージックの社長さんの対応とは雲泥の差。

社長に経営の腕があるのは大事だけど、それと同時に上に立つ人に必要なのはいいことも不祥事もすべて引き受けるという覚悟と責任感。部下の不祥事も予想外の事故で会社が責められることになっても、最終的にはすべての批判を受けるべき人が社長。

ジャニタレやジャニーさん、メリーさん、飯島さんはじめスタッフが頑張ったせいでジャニーズは栄華をきわめたわけだけど、今回のような不祥事も多いし、新しい人気企画を次から次に成功させるにはひとかたならぬ才能と努力が必要。というか事務所幹部は才能のあるジャニタレ、曲や企画をオファーしてくれるアーティストやクリエーターを見つける能力と努力が必要。そんな大変なことするより、喜多川藤島一族はオーナー社長になって片手うちわで優雅に有閑マダムやる方が幸せでは?

別に飯島さんがジャニ事務所の社長になればいいのに、とは一ミリも思っていません。飯島さは問題のあるジャニタレの不祥事の尻拭いなんかに時間を使わないで、素行もよくて才能に溢れていて、40代なのに容姿も素敵なSMAPさんたちを輝かせる企画に全力を使って欲しいから。

最後に、、、、上でも言ったけど20年、30年と多忙なアイドルグループを続けるにはひとかたならぬ苦労がいる。SMAPさんたちは、ジャニーズの中で嫌がらせを受けて、黒バラや天声慎吾も打ち切られるという悲しい思いをしながら、努力を重ねてグループを継続、困難な中でも次々と素敵な新企画を考えてファンや一般を楽しませてくれた。G活動と個人仕事の両立は精神的にも肉体的にもしんどいことも多かったに違いないのに。そして、2015-16年、解散させられそうになっても5人ともSMAP続けたかったのだということは今となっては明らか。

不幸にして起こってしまったメンバーの不祥事や、長年の間には絶対何度かはあったであろうメンバー同士の確執を乗り越えて、SMAPがここまでグループを続けてきたのは大げさでなくて奇跡のようなことだと思う。なのにそれを壊そうとした事務所幹部は本当にエンターテインメントへの愛が欠如しているといわざるをえない。そしてそういう人たちが夢や憧れのステージを提供するのが仕事のジャニーズを運営してしているのは究極の皮肉、だと思います。

Yumey

追伸:ジャニーズ事務所は今からでも遅くないからSMAPが再始動できるように計らって欲しい。山口さんの謹慎で違約金の額が30億と言われていたけど、それを埋めるためにも、上二人の移籍金とか、SMAPの権利を高額で譲渡するとか、今後何年間かライセンス料と取るとかビジネスで考えたらSMAPの権利を使わずに封印しておくよりよっぽどいい話なのに。SMAP潰してわかったと思うけど、SMAPファンが担降りすることもないし、SMAPの仕事はジャニタレにはできないし、一方、SMAP潰して一般の人たちの間にジャニーズアンチを数多く作り出して、事務所は一体何がしたかったんだろう?

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