ジャニーズ事務所のジュニアの大量解雇とSMAPの権利について

2023年から22歳以上のジュニアは事務所が承諾しなければ解雇されることになりました。22歳のジュニアが首を切られて他事務所その他でエンターテイナーを目指すか、芸能の道を諦めるか判断を余儀なくされることはアンフェアとは言えないでしょうが、最初の年は20代、30代かもっと年上のジュニア、おそらく200人くらいは大量解雇される。

よくも悪くもジャニーさんが貫いていた昭和の「家族的経営」方針を体現して終身雇用に似た形で大勢のジュニアを抱えていたシステムの終焉。

藤島ジュリー現社長は自分が実行した方針に対する批判を受けたくないという企業トップに大変ふさわしくない方で、マスコミには副社長の滝沢さんの名前を出させていますが、この新しいルールはずっと前からお金の勘定ばかりしていると噂のあったジュリー社長がおそらく外から経営にも口出ししている銀行マンなどのアドバイスなども受けて決めたことでしょう。

ジュリー社長はある意味嵐より違う意味でスキルも勢いもあった関ジャニに「嵐のように売れたければ云々しなさい」と言い放ったと聞きますし、渋谷さん、錦戸さん、長瀬さんたちが退社したのも、社長のジュリーさんが彼らのタレントとしての心情を理解しようとしなかったこともあったのでは?

そもそも、タレントの立場に立って考えることのできる人なら、SMAP、滝翼、少年隊をあんな形で終わらせないし、大野さんが大っぴらに会社をいくつも作るのを許しているのに田中聖さんを副業をやっていたのが理由で解雇してKat-tunを潰したりしない。

ジャニーズの真骨頂は歌やダンスのコンサートと生舞台なのに、勘違いしたジュリー現社長はジャニタレをピンでテレビ出演させて「コスパ」よく稼がせようとしていたと何年も前から報道されていました。ライブイベントや(嵐以外の)グループの大事さがわからない彼女にとって、舞台などお金がかかるわりに収益の割合が少なくて、大所帯のジュニアはウザったい存在で、彼女のジュニアをリストラしたい意向もSMAP移籍が噂されていた時期に報道されていました。そもそも藤島ジュリーさんはジュニアのマネージメントをやりたくなくて、だからジャニーさんはSMAPのマネージャーだった飯島さんにまかせていた。つまりジュリーさんは、なにわ男子など自分の贔屓を除いては、ジャニーさんや滝沢さんが持っていたジュニアに対する愛情は皆無。

まあそういう冷酷な経営者は良心の呵責を感じずにバンバン首切りをするでしょうから、そういう意味では都合がいいのかもしれません。

ジュニアの大量リストラはジャニーズ事務所にとってマイナスの面も大きい。

まず、リストラされたジュニアが元Love-tuneのようにジャニーズの外で活躍して、ジャニーズを脅かす可能性。もちろんこれは、辞めジュニアが新しい地図の3人のように藤島ジュリー現社長から酷い嫌がらせを受けることなく成功すれば、辞めジュニアにとっては喜ばしいこと。

また、リストラされるとなったら最初からジャニーズに入ろうと思う志のあるポテンシャルの高い若い男の子が減ることは間違いない。

つまり、ジャニーさんの昭和的温情主義は、(1)入ってきたジュニアを外に出さないで囲い込んで外のライバルを弱体化する、(2)ジュニアのプール(分母)が大きいということは、分母に比例して才能のある、ビジュが優れたタレントも出てきやすいということ、の2点に於いて実は実際、ジャニーズに有利に働いていた。もちろんネットでも今回の新方針に賛成しているジュニアのファンも多いし、(1)を考えるなら、事務所には不利でも、ジャニーズで飼い殺し状態だったタレントには有利になるとも言える。

さて、それがSMAPの再始動とどう関係があるのか。

言うまでもなく事務所は金欠だということ。

SMAPと嵐という大黒柱を失って、いくら実質解散した嵐のファンにファンクラブ会費を払わせたり、数字も取れないのに嵐メンバーにゴールデンプライム帯のバラ番組のMCをやらせても売り上げはガクッと減っているはず。

錦戸、手越というドラマ主演がやれたり、バラ番組で高額ギャラを稼いでいたジャニタレも退社。長瀬くんも3月で退社。

その上にコロナ禍。相次いでコンサートなどがキャンセルになって、いくら配信で無観客コンサやっても売り上げは桁違いに悪いはず。コンサートツアーに比べ立っら、配信ライブはグッズも売れない。

中居さんがラジオで嵐の休止について「状況が変わったら明日にでも再始動していいんだ」って言ってましたよね。あれは、もちろん嵐休止についての中居さんの正直な気持ち、っていうのは間違いないけど、それと同時に後輩くんたちの例を語ることでSMAPのことを言っていたのだと思いますよ。

以前にも、嵐が休止を発表した時に「マスコミの言うことには一々取り合わないで、メンバーたち自身の言葉に耳を傾けて」と言っていました。あれも、確かに嵐ファンにもそう伝えたかったのだとは思うけど、一番言いたかったのはSMAPファンに、「SMAPについてマスコミの言うことには取り合うな」だったと思います。

SMAPの5人は、強制解散させられたことを匂わせたら、ジュリーさん、メリーさんだけでなくジャニーさんやジャニーズ事務所自体が大きなダメージを受けますし、SMAP復活のためには権利を所有しているジャニーズ事務所に気を使う必要がありますから、中居さんも退社会見で上手に当たり障りのないコメントをしていました。

ロハスの2人は、ある意味「解散」についてのコメントをスルーして、「自分で選んで退社した」「今の僕たちを応援して」「これからもみなさんと一緒に」という退社はとてもポジティブだった(これは私は100%本当だと思う)ことを強調。

SMAPの権利を握っているのはジャニーズ事務所、ジャニーさんがご逝去され、メリーさんが事実上引退されている今、SMAPの権利について決定権があるのは藤島ジュリー現社長。

しかし、私の勘ではおそらく、ジュリーさんとメリーさんがSMAPの解散を決めた2016年の夏にすでにそれなりの時間を置いてSMAPが再結成することは決まっていたのではないかと思います。2016年の夏通常のスマスマが休止になってパリピアや木村さんが特番をやっていた。通常のスマスマに戻ってリオオリンピックで金メダルを取ったマシュー選手その他がゲストに来てくれたスマスマでは、5人の笑顔が2016年上半期と違ってずっと自然だったような気がします。また、中居さんは橋下さんやガガさんが「SMAP解散」について言及しようとすると、さっと遮って話題を変えていました。

わりと自由に喋ることができた木村さん以外は、事務所の作った脚本(ほん)の棒読み、とファンにわかるように読んだラジオでのメッセージの他はメンバーの口から「解散」を語ることはほぼなかったし、中居さんが珍しく「解散」を語っていたのは、SMAPと新しい地図の匂わせ盛りだくさんの2018年のお正月の「日本一周」でした。

「日本一周」ではSMAPの解散でなくて「博多華大は解散しないの?」という形での解散トークのタイミングにも大きな意味があって、2017年、春からホンネテレビの頃くらいまで、田辺バックのSMAPサイドとジャニーズ事務所との間でとても厳しい交渉があったと私は推測しています。ホンネテレビが終わった頃に中居、木村がホッと表情になったことに気がついたファンは少なくありませんでしたが、ホンネテレビの成功もあったけど、あの頃、何らかの形でSMAP再結成の交渉がまとまったのではないかと思うのです。トヨタやタマホームなど木村さんのCMがすべて終わり、私のアメリカ在住の友人が、11月に冊子で発行されていた北米の日本語チャンネルで放送予定だった木村さんのBGが、12月ネットのスケジュール表では突然タイトルもキャストも消えてただ「ドラマ」となったと言っていました。その後、BGはネットの番組表にも復活。おそらく木村さんのCMが終了した年末年始にかけて、ジャニーズ事務所内に設立された木村さんの個人事務所に権利の移行があったのでしょう。木村さんのラジオ番組、ワッツの終了は、おそらくさんまさんや福山さん方式で事務所内事務所でかなり独立した形でマネージメントをすることになった木村さんへの「ペナルティー」だったのでは?

いくつかのネットニュースが言っていた通り春の「ナカイの窓」と「図書館」の打ち切りは中居さんが退社予定だったから。もちろん憶測でしかありませんが、嵐の休止の発表やジャニーさんのご逝去があって、中居さんの退社もSMAP再始動も延期になった。退社がないのか、と慌てたテレビ局が中居さんを左遷した形で新番組を提供。ジャニーズ残留なら干すのはマズイし(w)、テレビ局も中居さんは使い続けたいですものね。中居さんが退社予定だったことは香取さのファンテジーでもわかります。

SMAP再始動はもうちょっと早く実現するはずだったけど、藤島ジュリー社長がSMAPの再始動を遅らせるように交渉したのでは?う〜ん、想像でしかないけど、「東京五輪が終わるまで待て」ってことだったけど、コロナで延期になって、今度は「嵐が休止するまで待て」になったのかな?もしかしたら「延期された東京五輪が終わるまで待て」になったの?????

何だろ、SMAPさんたちもSMAPファンの私たちも、本当に忍耐強いよね。

とにかく、中居さんがラジオで言った「一回決めたことも環境が変わったら明日にでも変えて大丈夫」っていうのはとても大事な発言だと思うよ。

木村さんはモアイにとって大きな意味のある長年使っている財布をインスタでアピールするし、5人が5人ともSMAP、SMAPアピールしてるし、SMAP復活は既定路線。

まあ、こう考えてみれば2016年の「SMAP解散」時からSMAP復活は規定路線だったわけだけど、渋谷、錦戸、手越、長瀬などジャニーズトップスターの退社とコロナ禍でジャニーズの収益が減ったことはSMAP復活にとっては強力な追い風だと思うわけ。

木村さん残留の理由は一つではないだろうけど、SMAPの名前と曲をSMAPが使いたいなら誰かがジャニ事務所の残留することは、実質上事務所内で独立していたとしても大事だったんじゃないかな。

ジュニアの大量解雇については上で言っているように、もうず〜っと前から増えすぎたジュニアをリストラしたかった藤島ジュリー社長にとっては「やっと実行に移せる」ってことで喜んでいらっしゃるのではないかと思いますが、辞めジュニアがジャニーズの外で活躍できるかもしれないことを考えたら、ジャニーズはさらに弱体化します。それは日本の芸能界にとっても、新生SMAPにとってもおそらくいいこと。SMAPはジャニーズの力がバックになくても、ってか、ジャニーズの邪魔がなかったらテレビ局はふつうに使いたいもん。

で、私はもう何十回も言ってるけど、ジャニーズはSMAPキンキの台頭以降のようにテレビのバラエティーやドラマにガンガン出れなくても、コンサートや舞台を大事にして、「視聴率を気にしなくちゃいけない地上波」以外のBS、CS、ネットテレビ、配信なんかでグループに合う作品を丁寧に作っていったら十分やっていける、大勢のファンが会費払ってくれるから。そこがジャニーズとジャニーズ以外のタレント、俳優、アーティストと違う点。

舞台って作る方はお金がかかる割に儲からないんだけどさ、ジャニーズはジャニーさんが大事にしていた歌や踊りのライブ・パフォーマンス、ミュージカルなんかを大事にするべきなのよ。アメリカブロードウェイや宝塚仕様のミュージカルは、お話がよっぽどつまらなくない限り本当に楽しい。他の事務所や劇団より資金が潤沢なジャニーズはこういうのにお金を先行投資して、いい作品を生み出していくべきだと思う。

大学で専門の勉強もしていないジャニタレが報道の仕事をするとかそもそもおかしいし、ミュージカル映画ならともかく踊りや歌をやらない映画はジャニタレでやる意味がない(ドラマはバラエティーで番宣なんかできるし、テーマ曲もタイアップで音楽番組に貢献したりテレビ局としてはマルチタレントのジャニタレをキャストする意味はある)。

藤島ジュリー社長はジャニタレらしくなく演技ができるジャニタレを映画にキャストするのがかっこいいと思ったのか、彼女の世代だとドラマより映画の方が格上と思っているのか知らないけど、ジャニタレに映画やらせたがるよね。俳優一本でやってる人たちに勝てるジャニタレってそんなにいないのに。

いやSMAPさんたちもいい映画作っててファンも楽しいけど、ジャニーズとしては歌と踊りの素敵なライブ・ステージ(コロナ禍の時期はもちろん無観客配信でもいいから)、複数のジャニタレが出演するミュージカルの大舞台なんかを大事にするべきだと思う。増田くんがミュージカルやってたみたいだけど、一般の間では話題になってなかったような気がします。ジャニタレがやるテレビの仕事の片手間に細々と舞台、ってなんていうか間違っているような気がする。ジャニーズだったらお金と影響力でもう少し大きな劇場でもっと宣伝を打って、ファンの方には申し訳ないけど増田くんより知名度の高いジャニタレとW主演とかで、ヲタ専舞台を超えて、吾郎さんのNo.9のように一般客にも通用する舞台を作っていくべきでは?故三浦春馬さんが「キンキーブーツ」で素晴らしい歌や踊りを披露されていたそうで話題になってたけど、ああいうのは元々踊りと歌を仕込まれてるジャニタレの方がやるのにふさわしいのに。

現社長さんはジャニーさんと違って舞台制作には全く情熱はなさそうだし、この点では本当に残念。

とりあえずSMAPは早く再始動できるようにはからってほしい、SMAPファン、お金を出す用意はあるからジャニーズ事務所にとってもとてもいいビジネス。

銭ゲバ上等、SMAPファンも早く課金できるようにしてくださいw

Yumey

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