香取さんが、『雨あがりのステップ』寄付贈呈式で西日本豪雨被災者の方々にエールを送っています。
「このチャリティー販売に参加してくれた方の中にもですね、記録的な大雨によって被害に遭われた方々もいると思います。本当に厳しい状況の中だと思いますが、離れていても離れていても想いは一つなんで頑張ってください」
始めに申し上げておきますが、私はとても間違ったことは書いていないつもりですが、このブログはファンブログで目的の一つはSMAPの５人を愛で賞賛することなので、それが気に食わない方はお読みにならない方が幸せに生きられると思いますよ。
で、今回言いたいのは、上記の香取さんのコメントも、この時点では自然と言えば自然なのですが、とてもいいコメントだと思うのです。TOKIOの山口さんの不祥事がマスコミをに賑わせていた時も、香取さんは誰も傷つけることのない慎重なコメントをしていましたよね（マスコミが歪曲して報道していましたが、あのコメントはTOKIOに「頑張れ」と励ましている発言ではないと私は思います）。
日本財団や国際パラリンピック委員会が「新しい地図」の３人をサポーター、特別親善大使として抜擢、香取さんはジャポニスム2018の広報大使にも抜擢されていますが、このような仕事に起用された理由の一つは香取さんが会見で記者さんたちに難しい質問をされてもその場、その場に相応しいコメントをアドリブで出すキャパがあるからだと思うのです。
それができるのはなぜか？それにはそれなりの理由があって、その理由の一つは香取さんが16年の長きにわたって「生放送の」のいいともとスマステをやっていたから。
香取さんがこれらの番組をやるようになったのは神戸震災の後でしたが、その間、アメリカの事件とはいえ9/11、東北の大震災をはじめとする大きな事件があり、SMAPのことを考えても稲垣さん、草彅さんが謹慎することになった事件が起こっていて、報道番組ではないとはいえ生放送だからまだ若かった香取さんも、特にスマステではそのシチュエーションにあった対応を迫られた。過去のワールドカップなどでも思わぬミスで負けた時なども卒のない対応が必要でしたよね。
現在、香取さんがその時々に合ったアドリブ対応が上手にできるのは、十数年の経験を経て場数を踏んでいるから、というのが大きい。これはもう長年の経験がないと無理で付け焼刃で身につくスキルではない。
ジャニーズの後輩さんたちでも、国分さんやイノッチさんのように生放送で対応できるジャニタレもいるけど、長年の生放送の経験がないタレントさんはやっぱり上手にアドリブ対応できない人が多いし、何年もやっていてもあまり上手くならないタレントさんもいる。そういうスキルがイマイチなタレントさんも、歌や踊りやバラエティーやドラマでファンを楽しませることは十分できるし、各々違う魅力があってMCが上手でなくても、災害時のコメントがうまくできなくても、タレントとして才能がないということではありません。しかし、ジュリーさんが間違っているのは、中居さんや香取さんが十数年生放送の番組をやって身につけてきたスキルや経験のない後輩さんたちにSMAPメンバーと同じようなことをやらせようとしていること。
スマスマもテレ朝でやっていた「SMAPがんばります」も中居さんや香取さんのMC力で（「がんばります」はテレ朝大下アナのアシストはありましたが）、芸人さんのアシストなしにやれて高視聴率。後輩さんたちは、視聴率が取れないと困るので芸人さんの仕切りに頼って生放送は多分放送事故になる可能性もあるからほとんどやらない。だからメンバーには本当のMCスキルやアドリブ力がつかない、という悪循環になっているような。それで番組が成り立っているし、それはそれで全くかまわないのだけど、生放送の27時間テレビをあんなに卒なく楽しくやり遂げたSMAPさんたちとはスキルレベルが違う、ということをジュリーさんは頭に叩き込んで後輩さんたちに仕事を振るべきだと思う。
そう考えると、SMAPは才能もあったけど、いいともやスマステといった番組で鍛えられたのは幸運だったとも言えます（木村さん稲垣さんのドラマ班はまた違った才能があるので３人と同じスキルがなくてもいいのです）。
３人が現在地上波から干されて生放送が売りのネットテレビに番組を持っているというのも偶然とはいえ面白い。
３人は公式も公式、国際パラリンピック委員会から特別親善大使に任命されることによって、また一つ大きく羽ばたきました。このお仕事はゆくゆく５人でやるようになるのではないかと思われますが、まさに「新しい地図」に道標を作っていくような３人の活動を見ていると今後どのような発展を遂げるのか本当に楽しみです。
Yumey
追記：2000年頃の大きな事件っていえばやっぱり9/11とかアメリカの高校での銃乱射事件とか外国の事件しか思い浮かばないけど、そういうどうしても触れなければいけない大きな事件に無難にコメントしたりって、若い香取さんにはそれなりに大変だっただろうって思う。香取さんはNHKプロフェッショナル仕事の流儀でもSMAPが「国民的」なグループになっていく過程でのものすごいプレッシャーを語っているけど、スマステでどうしてもしなければいけない時事問題に触れることも大変だったんじゃないのかな。あと、大河の主演なんかも本当にしんどい時も多かったと思う。東北震災後、香取さんだけでなく他４人もプレッシャーだらけの「国民的アイドル」というやるのが大変な仕事から逃げないでやって行こうっていう覚悟を新たにしたように感じるんだよね。