SMAPファンの皆さまはもうずっと感じていらっしゃったと思いますが、SMAPはグループとしても個人としてもアイドル事務所であるジャニーズの枠を超えた存在となっていました。だいたい20年以上前に夢モリで音松くんをやりはじめた頃からもうジャニーズ王道アイドルではなくなっていたようにも思えますが、飯島マネのサポートを受けてがむしゃらに頑張った結果、スマさんたちはアイドル事務所が扱いに手をこまねくくらい大きくなってしまったということです。
またSMAPは長い間ジャニーズ事務所から嫌がらせを受けてきました。ジャニーズカウコンを最初に始めたSMAPがカウコンに出なくなった理由は諸説ありますが、2004年には関連会社Jドリーム設立をよしとしなかったジャニーズ幹部の意向で、リリースが予定されていた『ススメ!GOLD盤』の発売がキャンセルとなり(今でもアマゾンにこのCDが載っています)、本人たちにも知らされず紅白出場は辞退。2007年はコンサートをさせてもらえず、翌年メンバーたちが大変な苦労をしてコンサートツアーを敢行しましたが、この年以降スマコンが2年に一回になったことでファンは激減しました。今の嵐くらいの年齢で、毎年コンサートをやらせてもらえなくなった、ということです。最近の2、3年のSMAPやSMAPファンに対する嫌がらせは全く隠蔽できないほど明らかでした。
通常なら後押しするべき所属事務所から嫌がらせを受けながら、スマさんたちがあんなに素敵なパフォーマンスや凄く楽しいバラ番組を届けてくれていたのにはただただ感謝です。しんつよラジオで「自由はいいな」という感想を漏らしてらっしゃいましたね。一ファンである私には、事務所でどんな束縛や横やりがあったのか本当のところはよくわかりませんが、これから事務所の内部からの抑圧や横やりなしに芸能活動をやっていけるということは心が踊る嬉しいことであることは想像できます。
スマステはおそらく心の狭いジャニーズ事務所が打ち切りにさせたと思われ、視聴者にとってもテレ朝にとってもたいへんな損失ですが、三人の他の番組が継続されることを考えてもジャニーズ事務所幹部と何らかの手打ちがあった上での退所だと考えられます。ジャニーズ事務所がもう少し賢かったら、独立されるSMAPのメンバーと今後も協力してジャニタレを売っていくことを考えたと思いますが、もともとマネージメント能力その他のレベルが必ずしも高くない今のトップでは無理だったのでしょう。にしても、一番制限されるテレビ露出もなくなりはしないようですし、テレビに頼らないイベントやネットでの活動の可能性は無限大です。
退所に当たってファンがこれからのことを不安に思うのは当たり前ですが、悲しむ必要は全くありません。むしろSMAPはグループごともっと前にジャニーズから独立するべきだったと思います。下は1996年にジュノンに掲載されたSMAPロンドン滞在記から抜粋した写真です。お若い三人がむちゃくちゃ素敵です。
ジャニーズを巣立って無限の可能性のある未来へと羽ばたかれる三人へ、心から「おめでとう」、と言いたいです。
By Yumey