メディア取材で、性加害問題にどう向き合っていくかの一言もなく、被害者へのメッセージも皆無の #福田淳 氏。こんなことをしてスポンサー企業が戻って来ると思っているならそれは大きな間違い

タイトル通りそういうことです。新会社には旧ジャニーズの金は1円も入っていないのは本当だろうけど、タレントも社員もグループや曲などのコンテンツも全部引き継ぐわけで「旧ジャニーズとは関係ありません」って言っても、スポンサー企業も国連人権委も世間一般もそうは思わないでしょ。

元々ビジネス畑の人たちで、ジャニーズの音楽や番組には1ミリの興味もなかったYouTube #一月万冊 のホストの清水氏や #本間龍 氏も「常識で考えて」新会社社長の福田氏は性加害問題について一言あるべきだし、被害者の方々向けにも少なくとも一言いたわりの言葉があって当然ではないか、その方がスポンサー企業もいい印象を持つのではないか、との意見。

(注:本間さんは博報堂時代トキオのCMの担当だったことはあるけど、ちょっとしたプレゼントを貰うとかwいいことは一つもなくジャニ事務所相手の仕事はいろいろ面倒だったと。あ、ちなみに本間さんはトキオのメンバーたち自身、特に城島さんには好感を持たれていますよ。)

私は、今は福田氏の性被害や人権に対する意識の低さにはとてもがっかりしていますが、大手事務所に権利をガッツリ押さえられてタレントが搾取されている日本の芸能界の現状を変えていこうとする方針には基本的に賛同していました。

私の意見を言うと、ジャニーズの新会社の設立は中止して、福田氏をエージェントやマネージメント担当としてやっていきたいジャニタレやジャニーズグループは福田氏の既存の会社と契約したらいいのでは?ということ。

なぜなら、新会社設立はハードルが高すぎる、というか無理ゲー、ではないか。

まず、ジャニー喜多川の驚愕の性犯罪を会社ぐるみで幇助隠蔽していたジャニーズ事務所に所属していたジャニタレわらわらで集合しているのがいけない。

つまり「ジャニーズブランド」が「ジャニーズという汚名」になってスポンサー企業は使いたくない。藤島ジュリー氏も東山氏も無能で、旧ジャニーズ(スマイルアップ)の補償事業が遅々として進んでいませんから、来年6月の国連人権委の勧告で言及されそうなジャニーズのタレントをスポンサー企業はCMに再起用などしないでしょう。

「新しい地図の3人だって山Pだって元ジャニーズじゃん」って反論もあるでしょうけど、そこはさー、外国ではそこまで追求しないのよ。渡辺謙は知っていても、欧米で有名なジャニタレも元ジャニタレも皆無だから。SMAPの木村さんが中国やJ-Popが好きなアジア系アメリカ人の間でちょっと知られている、ってくらいでしょ?

だから所属事務所が新しい地図だったり、山Pの個人事務所だったりすればグローバル展開をしているスポンサー企業も起用できる、ということでしょう。

で、結論:ジャニーズの新会社は作らずに、タレントは全員退社させて、それぞれ自分たちでやっていけばいい。

ジャニーズの芸能部門解散後、タレントをサポートするために、旧ジャニーズから「出向」という形でグループやそれぞれのタレントの担当だったマネージャーを付けてあげればいいと思います。あと(これが大変なんだけど)「グループや曲の権利を何らかの形で旧ジャニーズ事務所からどこかに移動させて」元ジャニタレが使えるようにする。ジャニタレが買収するとか、CDを出しているソニーやエイベなどの音楽会社とジャニタレが協力して買い取るとか、音楽会社の大手とテレビ局とジャニタレ自身などが協力して「元ジャニーズのグループや曲や映像の権利の管理会社」を作るとか。

上で書いているように、福田さんの既存の会社とガバッと何人ものジャニタレが契約を結ぶならそれはそれでいいのでは?

以下新会社を作る場合の問題点。新会社は性犯罪会社ジャニーズの後会社、という汚名の他にお金の面でも立ち行かないのが大きな問題。

(1)投資する金融機関がほぼない。特に大手銀行は融資しない。

性犯罪会社の後会社だし、下に述べるように経営破綻する要素が多すぎる。最新情報では福田氏は大手銀行などにはすべて断れられて8000万しか集められなかったと。少なくともこの100倍の資金が必要なんだけど。

(2)ファンクラブが高額で買収不可。

藤島ジュリー氏が株全部持ってるファンクラブの価値は何百億もありそうだし、そもそもこれを新会社に売るならジュリー氏が「ジャニー氏逝去の時点での」ファンクラブの価値の55%の消費税を払わなければいけない。その上、たとえ1円とか安価で新会社に譲渡しようとしても新会社がこれまた高額の贈与税を払わなければならない。

でもファンクラブに関しては、譲渡しないで、新しい地図みたいに一から会員を募って作り直せばいいんだけどね。実際のファンの数は言われているのの10分の1以下、とかが明らかになるのでショックだろうけど。

(3)グループや曲や映像の権利も高額で新会社には買収できる金がない。

ファンクラブと同様。

こちらはファンクラブと違って一から作り直すことができず、新会社のビジネスができない。藤島ジュリー氏所有のままで、福田氏の新会社がライセンス料を払ってこれらの権利を使うとなると、ジュリー氏自身が言ってた「権利は新会社に移す」ことに反するし、福田氏が強調したい「新会社と旧ジャニーズは別」が通らないことになる。

(4)性犯罪会社ジャニーズの後会社所属のタレントはスポンサー企業はCMに再起用しない。

6月の国連人権委の勧告でジャニーズが言及されたら、、、、えっと、勧告っていうのは日本政府がこの件について何もしないのが大変不適切、ってことで「政府に対する勧告」ではあるんだけど人権委で言及されるような犯罪会社のタレントは自分の会社のCMに企業は使わない。

コンサート会場にしているドームやアリーナも地方自治体や第三セクター会社が所有、運営に関わっていることが多い。たとえばさいたまスーパーアリーナはウィキペディア百科事典によると、

「埼玉県が所有し、第三セクターの株式会社さいたまアリーナが指定管理者として管理・運営を行っている」。第三セクター企業は非営利団体や自治体と民間会社が合同で出資、営業する企業。

ということは、政府や自治体関連の団体が経営に関与しているドームやアリーナは、性犯罪会社、ジャニーズは貸してもらえないという恐ろしい状況が発生する可能性もないわけではない。

一方、ジャニーズ冠番組は軒並み低視聴率で、いくつかのジャニーズの冠番組は終了。

そもそもゴリ押しがなければ多くのジャニタレはテレビに出られるほどのスキルも人気もない(この点を福田氏はわかっていないような気がする)。

ドル箱の対面ライブがガンガンできなくなり、テレビ出演も少しずつ少なくなっていくなら、新会社は儲からないよ。

岡田、二宮、生田など稼ぎ頭は退社してるし、ポテンシャルの高かったキンプリの3人は昨年既にに退社。

(5)エージェント会社は儲からない。

旧ジャニーズ事務所はジャニタレの稼ぐギャラを7割以上事務所がピンハネして儲けてて、ほとんどのジャニタレは歩合制じゃなくて給料制だったと思うから、嵐や関ジャニなど稼いでいるタレントであればあるほどピンハネ率は高かったんだと思う(SMAPが他のジャニタレと違って桁違いにお金持ちなのは、SMAPが売れっ子だったという理由の他に、歩合制でタレントの取り分が給料制のタレントに比べたらムチャクチャ多かったから。けど若手のタレントで仕事が全くない時期もある人は給料制で毎月一定のお金が貰える方が心配がなくていいわけ)。

エージェント契約してもらって福田氏の新会社に入るギャラの取り分が3割とかだと儲からないよ。そもそも3割も取られるなら、取り分が「1割とか2割の他の会社と」エージェント契約したいよね。

あと、これ、NG記者の一人でたいへん優秀な記者さんであるYouTube、Arc Timesの尾形記者が福田氏の囲み取材で質問してて、福田氏はまともに答えられていなかったんだけど、アメリカではエージェントの仕事(営業って言っていいのかな?)と、タレント「マネージメント」の仕事、さらに「プロダクション」は分かれていて、エージェントがマネージメントの仕事はできない、やっちゃうと法律で罰せられる。米国ではマネージャーがプロデュースに関わるのは許容されてるみたいだけど、エージェントとマネージメント兼任は禁止。

福田さんの新会社がエージェントとマネージメントのどちらもやるのはタレントをまる抱えで、芸能事務所がタレントと比較して不釣り合いな大きな力を持つことになり、また、所属タレをゴリ押しできる独占禁止法に触れるような大きな力を芸能界で振るうことができるようになってしまう。

福田さんは「ここは日本なんだから日本的風土に合ったやりかたで」みたいに答えていたそうだけど、この回答の問題点は福田さんは「海外進出」を新会社の主要目標の一つに掲げていること。つまり、「言ってることが矛盾してるんじゃないの?」ってこと。

福田氏の会社だけが上記のグループやジャニーズ曲を独占的に使える、ってことになると、ジャニタレ、特にグループ所属のジャニタレは退社して別の会社には行けないわけで、これなら前のジャニーズ事務所と変わらない。

新会社は「エージェント会社」でタレントの契約も退社も自由、なんて嘘じゃん、ってことになる。

というわけで、新会社設立、運営には根本的に多くの問題がある。

福田氏はいったいどうするのでしょうね?

そして私たちにとって大事なジャニーズのタレントさんたちはどうなってしまうのだろう?

言いたかないけど不安しかないよ。

Yumey

追記:新会社については「不安しかない」けど、新会社がなくても元ジャニタレは食べていけるくらいの芸能活動はふつうにやっていける。多くのファンはジャニーズを退社してもついていくと思うから。「新しい地図」なんて、ジャニーズ時代の曲全く使わないでやって来れてるんだよ。ジャニーズ時代のグループ名や曲が使えたら「もうジャニーズじゃない」ってことでコンサート会場の使用も断られることもないと思うし、みんな(SMAPよりはずっと)若いんだから対面のコンサートガンガンやってグッズ販売するだけやっても収益は上がると思う。藤島ジュリー氏がグループ名や曲の使用料を割安にしてくれれば、いいビジネスができる。

追記2:上の続きだけど、別にドームや大型アリーナに拘らなくても、地方の比較的小さなホールなどでもコンサートをやって商売をすればいいんじゃないかな、メジャーな会場のブッキングができない場合は。ジャニーズ事務所がずっと前からアリーナその他のブッキングをしてくれてて、それに乗っかればいいわけじゃないから、会場のブッキングはそこそこ面倒だとは思うけどね。

追記3:う〜ん、何だろうなあ。福田氏、アメリカで仕事をしたこともある人なのに性被害や人権意識の低さに私は吃驚している一方、新会社の設立についての囲み取材をして貰うなら、ふつうもう少しいろいろ詰めてからやるのがプロってもんじゃないの?

会社設立の資金は全然足らない、ファンクラブやジャニーズ曲の権利を買収できるようなお金もない、この問題をどう解決できるかも、解決できるのかも不透明、アメリカではNGのエージェントとマネージメントを兼任、など問題がありすぎるのに、何で新会社設立の発表をしたんだろう?ふつうしないでしょ。

あと、問題山積みでも、厳しい質問もするであろうマスコミに対して、それなりの答をふつうは準備しておくじゃん、繰り返すけどプロなら、さ。少なくとも福田氏の新会社がエージェントとマネージメントを兼ねることに対する納得のいく答えなんて私だって半日あれば考えられるよ。

しかも「8000万しか資金が集まっていない」とか記事を書かれて。まあ出してたのが旧ジャニーズ御用紙のスポニチだから、藤島ジュリー氏が福田氏に対する意地悪で書かせた可能性はあるけどね。

新しい地図がやってるマネージメント事業も、藤島ジュリー氏による物凄い妨害のせいもあってもちろんパーフェクトではないんだろうけど、法律事務所のサポートをきちんと受けてるみたいだし、顧客である私たちファンにはちゃんと「綺麗なところを見せてる」よね。それがプロの仕事と言うもの。

福田氏の脇が甘い、行き当たりばったり感は、再発防止チームに性犯罪問題だけじゃなく会社としてガバナンスが全然ダメ、って言われて、今回のジャニー喜多川児童レイプ問題に関してだけでも、行き当たりばったりで無能を曝け出している旧ジャニーズ事務所に似てる、っていう印象。

問題はさ〜、スポンサー企業はこんなにいろいろいい加減な事務所のタレントを使いたいとは思わないだろう、ってことなのよ。

いろいろきちんと考えた末、新会社の設立が無理なら中止にして、ふつうにジャニタレは全員退社、独立か別の事務所に移籍してやっていけばいいし、その場合、たとえば木村拓哉さん他のジャニタレが福田さんのエージェント会社と契約したいなら、それはそれでいいのでは?(プロデュース、マネージメントは誰がやるのか?っていう問題はあるけど。)その場合は、木村さんにはまずジャニーズ性犯罪問題と向き合って欲しいです。

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