PCR検査 vs 抗原検査。目から鱗の清水さんのYouTubeチャンネルでの佐藤さんの説明と私の考察

日本でPCR検査が増えない理由、さらになぜ空港の検疫や五輪選手の毎日の検査にも抗原検査が使われているのか佐藤章さんが説明してくださっています。この件についての説明では今の所ベスト(つまり素晴らしい)。しかし私の耳には他の情報も入ってきていたり、議論すべき点もあるので私の考察も後半で述べたいと思います。

要点は次の通り(YouTube動画が見れますので正確を期したい人は時間をかけて動画を見てください。ってかソースである動画が見れるなら見るのがネット民の正しいあり方です。この記事の一番下に貼っています):

・保健所関連は厚労官僚などの大事な天下り先なので、佐藤さんが仰る「検査村」の中心にいる保健所を優遇するためにPCR検査は絶対に「保健所を通して」やる形を変えたくない。国のお金で行うPCR検査を保健所が独占することで保健所に追加予算がつく(私は去年から多忙を極める保健所職員に同情していたわけですが、実は保健所はコロナ・パンデミックが起こってから組織としてはこういう形で優遇されていた)。

・去年のコロナ第一波の頃や、年末から2月にかけて感染が爆増した時に国による無料のPCR検査は保健所を通してしか行われていなかったために、PCR検査はある一定以上は増やすことができなかった(保健所がパンク)。そこで、感度は悪いけれど保健所を通さずに検査ができ、技師のヘルプがいらない抗原検査を導入、拡大。

・抗原検査キットのメーカーである富士レビオがキットを作りすぎて大量に余っている。富士レビオの本社・工場は山口県の宇部市。山口県は元安倍首相の選挙地盤がですからの安倍さんの影響力で富士レビオが優遇されたと想像できるが、癒着を裏付けるソースは佐藤さんは今のところ発見していない。

・検査技師は、医師、看護師など資格がないとその仕事ができない資格保有者ではなく、調理師の資格がなくても私たち誰でも自由にお料理ができるように、検査技師の資格がなくてもPCR検査の技師として適当な人たちを雇うことができる。資格がない人たち(能力があって安い給料で働いてくれる?外国人が使われることが多い@佐藤さん)が安い給料で検査を担当するようになったり、自動PCR検査機がどんどん導入されると検査技師は失業して、マジで食っていけなくなる。だから検査技師の権利団体は全力でPCR検査の拡大を抑制をしようとしてきた。検査技師の権利団体が推す元検査技師の人が国会議員(自民党)で当選しており、政府の役職にもついている。自民党としても1議席といえどこれはとても大事にしたいわけで、自民党も政府も検査技師の既得権利を全力で守ってやろうとする、実際してきた。結果、日本では吃驚するくらいPCR検査数が少ない。
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1時間の長い動画で佐藤さんは他にもとても有益な情報を提供、清水さんもいいコメントをされていますが、私の疑問点、論じられるべきと思われる点は次の通り。

・空港で今使われている抗原検査は、検査キットでの検査と違って大型の機械を使ったもの。この機械を使った抗原検査はPCRに優るとは言えないまでも検査キットよりはずっと感度が高い、と私は耳にしています(本当かどうかは私にはわからない)。

・さらに、今の時点で外国人五輪選手をめぐる水際対策に興味をお持ちの読者の方々はお気づきになっていらっしゃると思いますが、成田でも羽田でも、検査待ちの入国者は「密」な状態で窓もない部屋で長時間待っていなければなりませんから、ここで感染する可能性が高い。しかも、検査をするのを待って検査、さらに検査結果が出るのを同様に「密」な状態で他の入国者に囲まれて待ってないといけない。空港のPCR検査が抗原検査に変わったのは昨年の7月の終わり(ググったら記事が出てきますよ)。その時点で言われていたのは、抗原検査はPCR検査より結果が出るのがずっと早いですから、待ち時間が減って空港での感染を減らすことができると。ただ、佐藤さんたちもおっしゃっているように、PCR検査も進化して、現時点では以前よりずっと検査結果が出る時間が短くなっていますから、「今」の時点では空港の検査もPCRに変える方が妥当なのかもしれません。

・また、私には保健所を通じてしかPCR検査ができないことが悪いことなのかどうかが判断できません。首都圏や大阪・兵庫では感染者が多くなりすぎて、潜在的な感染者の数に対して検査数が全く足りないのですが、感染者の数が限られている地方などは保健所がコロナ感染者を全員把握しているというのは悪いことではないような?感染者の数が少なければ、保健所が感染経路を追って濃厚接触者を発見してクラスタを潰す、という形での対策が取れる。ただ、大都市では感染者が無症状でウイルスを撒き散らしている人たちも含めて増えすぎて、感染経路を追ってクラスタを見つけて隔離というシステムはもう機能しなくなってしまったという現実があります。
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・私は私が大嫌いな自民党の人たちや自民党支持が主張していた「PCR検査をするな(スンナ派)」の主張には全く賛同できませんでしたが、PCR検査でも感度が60〜70%で、偽陰性が出ることも多い。さらに今外国人五輪選手のケースなどでもはっきりわかるように、コロナは潜伏期間がありますからコロナの初期には感染していて、他の人たちをバンバン感染させていてもPCR検査には陰性と出る、つまり、PCR検査の結果ははある意味信用できない、とういうのは本当。

・それを考えると、「PCR検査陰性=自分は感染していない」ではないのです。ですから、感染者と接触して感染したかもしれないと思ったら、PCR検査の結果が陰性であっても2週間の自主隔離をするのが正しい、というのが私の意見。

・ただ上記の「スンナ派」の人たちと反対に、PCR検査を拡大して陽性者を端から隔離するやり方には大賛成です。しかし佐藤さんがおっしゃっているように保健所の利権、検査技師の利権をがっつり守ろうとしている勢力を壊すことはとても難しい。ですから清水さん、佐藤さんも仰っているように自民党を選挙で大負けさせて野党が政権を取る必要がある。

・政府がPCR検査をガンガン行って陽性者を端から隔離、空港の水際対策は入国者全員、日本人も外国人も国が借り上げたホテルにそれこそスマホにGPSのアプリでも入れて、ホテルを抜け出して勝手なことをしたら検疫や保健所などが把握できるシステムなど作っていれば、日本も台湾、ニュージーランドその他、感染抑制に成功している国になりえたのです。
それができなかったのは、安倍元総理、菅総理、加藤元厚労大臣(現官房長官)、田村厚労大臣、河野「ワクチン」大臣などが無能だったからです。この方たちのコロナ政策の失敗で、死ななくていい方々が大勢亡くなってしまいました。彼らの責任は重大です。

・要点からははずれますが、去年、物凄い勢いでPCR検査の拡張に反対していた自民党支持の「スンナ派」の人たちは今、政府が外国人五輪選手は毎日、外国人関係者も数日に一回抗原検査を義務付けて「都民の命と健康を守ろう」としていることについてどう思っているのでしょう?w
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最後に:五輪は中止に。

ほぼ全員が濃厚接触者の南アサッカーチームと日本チームが試合をしようとしてるなんて「あたおか」でしょう。
試合の6時間前にPCR検査で陰性が出ても、上でも言っていますが「感染したと思われる時から2週間厳しく隔離して症状がない」場合以外は、陰性でも潜伏期間で感染しているかもしれませんし、もし感染していたら接触した人にどんどんコロナを伝染させます。
ですから日本人選手もキーパー以外は濃厚接触者になって、どっちが勝っても次にまた違うチームと試合をして、そのチームのメンバーも濃厚接触者になる。濃厚接触者になった人たちの中から感染者が出てくるかもしれない。
スポーツ選手が感染して後遺症を発症したら、選手として使い物にならなくなる。
日本人、外国人にかかわらず選手生命が絶たれてもいいのでしょうか?
サッカーファン、スポーツファンとしてもそれでいいの?
もちろんこの一連のサッカーの試合でこれ以上感染者は出ないかもしれないし、感染しても軽症で、将来的に選手としての能力に影響はないかもしれない。しかし感染して、もう一線で選手として活躍できなくなる可能性はあるのです。

組織委も菅総理もバッハさんもサッカー選手も、この状況を心配していないスポーツファンの人たちも頭がおかしいです。

とりかえしのつかない悲劇、選手生命を絶たれる、が起こってはじめて自分たちの間違いに気づく。

ふつうに教育を受けた人間なら誰でも私が上で言っていることを理解する能力があるし、考える力もあるはず。

それをしない組織委も菅総理もバッハさんもサッカー選手も、スポーツファンの方々も、バカじゃないの?

Yumey

P.S. 上記のYouTube動画。

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