五輪関連の選手、関係者、報道陣をお客に迎えるホテルやコンビニへのアドバイス

今日本では、新規外国人で入国できるのは中国、韓国、台湾などコロナ感染が少ない国だけで、その他の国の人で入ってこれるのは「再入国」者だけ。

入国可の外国人もなんなら帰国する日本人もPCR検査の陰性証明、プラス2週間、自宅やホテルなどでの自己隔離が必要。自宅やホテルへの移動は公共の交通機関は使えず、家族か友人に迎えにきてもらう、レンタカー、あるいは来日する人のための特別なハイヤーを雇うか。

だから、五輪関連の外国人選手、関係者、報道陣はそもそも特別扱いなのですよ。

五輪の外国人報道陣向けのポリシーは:

「外国からの報道陣は入国後14日間は公共交通機関の利用が禁じられ、食事は原則、会場のケータリング、宿泊先のレストラン、自分の部屋に限られる。
それがかなわない場合、公共交通機関を使わないことを条件に、コンビニやテイクアウトの店が利用できるルールだ。公共交通機関を使えるのは15日目以降で、しかも滞在中は原則、取材に専念し、繁華街など人混みにいかないことが求められている。」

https://digital.asahi.com/articles/ASP5P4CX2P5PULZU003.html

付け加えると、14日間の隔離期間も「個室のあるレストラン」は使える。

また日本在住の外国人記者は隔離なし。つまり、ワクチンも打っていないしPCR検査もしていない「前からずっと日本に住んでいる」記者が五輪会場のプレスセンターにウイルスを持ち込む可能性もあるということ。
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五輪関係者だとさらに規制が緩い。

日本橋のホテルによると「組織委員会の担当者は出国前と入国後にPCR検査を受けてからホテルに宿泊することや、3日間は基本的にホテルの部屋で待機し、4日目以降もホテルと競技会場など認められた場所の往復のみで、14日間が過ぎると自由に行動できるようになると説明したということです。
そのうえで、組織委員会から、4日目以降はホテルの従業員などが部屋の清掃に入ってほしいと要望された、、、」@NHK
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さらに、素人考えでは選手たちは選手村に滞在するイメージだけど、実際は五輪前に全国に何十箇所とあるキャンプ地のホテルに滞在して事前練習。キャンプ地でどの程度隔離されているのかは私にはわからない。
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菅総理は会見で、一般日本人と外国人選手は接触しないとおっしゃっていましたが、それはキャンプ地での活動を考えると嘘。さらに、選手たちと接触しなくても、外国人関係者や報道陣はふつうのホテルに滞在(14日間、あるいは3日間の隔離期間も含めて!)するわけです。
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水際対策もバブル方式も緩々なわけで、私は日本の人たちや外国人選手、関係者の命と健康を守るためにも五輪は中止するべきだと思うけど、そう言っても現場で働く人のヘルプには全くならないのでアドバイス。
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まずコンビニ。最初に頭に叩き込んでおくべきなのは、今はデルタ株の感染が主流になりつつあって、この変異株相手には「アクリル板」が役立たずになることが多い。つまり空気感染する。

大事なのは、1にも、2にも、3にも「換気」。

さらにコンビニのオーナーは従業員には「不織布マスク」を日々配布すること(布やウレタンは効果薄)。

第3に、マスクに加えて「フェイスシールド」を着用。

第4に、ソーシャル・ディスタンスを保つために一回に入れる客の人数を厳しく規制。入れない客は店の前で距離を取って待たせる。

こういうの、もちろん日本人客相手に実践するのもいいこと(ってか、外国人はワクチン打ってるんだからワクチン打ってない日本人の方が怖い)。
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ホテルの清掃について。

この場合も1にも、2にも、3にも換気。お掃除する時廊下で扇風機ブンブン回して、お掃除する部屋も掃除をはじめる前に扇風機をガーンと回しながら窓を開けて換気。

さらにお掃除係の方は「不織布の」マスク、プラスフェイスシールドを付けたら少しはましかと。

また、お掃除をはじめる「前に」お客さんたちは出て行ってもらう。部屋に残った客はドアを開けないようにしてもらう。つまり、清掃係と客が接触しないでいいように工夫する。出て行かせた客には空いている会議室、この目的のために使うことに決めた客室を提供(隔離期間の場合は、複数の客を同じ部屋に待たせられないから大変ですよね。)。
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朝食の提供について。

オムレツサンド(欧米人はベジタリアンでお肉、ハムやベーコンを食べない人も多いからいくつか種類を用意してあげて。インド系やイスラム、ユダヤ教の人たちもそれぞれ食べられないものがあるよね。あと小麦アレルギーの人も結構いる)みたいなものを用意して、テイクアウト形式にする。部屋に電子レンジを備え付けて熱々のものが食べたい客には電子レンジでチンしてもらう。

バイキング形式だけど、お皿に取るのではなくて、パッケージされたものを取ってもらって、部屋で食べてもらう。下の英文記事参照(写真だけでも参考になるかも)。

https://www.nerdwallet.com/article/travel/coronavirus-canceled-hotel-breakfast-buffets-for-the-better

食堂に来てもらってサーブする場合は(できればやめた方がいいけど)、従業員の人はマスクプラスフェイスシールドを付けたら少しはいいかも。この場合も換気をよくして、距離を取って、客同士同じテーブルに座らせる場合は、真正面に椅子をおかず対角(斜めに)椅子を置く。

さらにホテルで大事なのは、外国人隔離客と一般客の動線を分ける。特に危ないのはエレベーター。外国人客には従業員用のエレベーターを使ってもらって、従業員は一緒に乗らない、とか(どうせ外国人客がまたお客さんとして来てくれる可能性は低いから少しくらい文句言われてもいいじゃんw)。
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上でも触れましたが、外国人で新しく来日した人たちは選手にしても、関係者・報道陣にしても(アストラゼネカや中国製の効果がイマイチなワクチンであっても)一応ワクチンを打ってきている人が多い。だから、ある意味日本人よりも感染リスクが少ない客とも言える。

まあそれでも「隔離期間中」は症状が出ないとも限らないし、隔離が終わって自由にどこでも行けるようになったら、ワクチン接種済みといえど日本のどこかでウイルス貰ってくる場合も少なくない。

そういうこともあるし、五輪関係者を受け入れるホテル(特に地方)の支配人の方は、ホストタウンである自治体に頼み込んでホテルの従業員に優先ワクチン接種をしてもらえるようにしたらいいです。鹿児島県の薩摩川内市はベネズエラとアルゼンチンの選手団を受け入れ予定ですが受け入れ関係者には優先接種をはじめたそうです。今から打っても1回しか打てないかもしれないけど、1回でも打たないよりはずっといい。

ウガンダ選手団に陽性者が2人も出た時点で状況が大きく変わったといえます。ホテル従業員にワクチンを打つことが自治体にとっても市町村の住民の命と健康を守ることに繋がります。

五輪は、もし開催されても8月の頭には終わる。その後、日本のワクチン接種が順調にいけば10月頃までには私たちもかなりふつうの生活ができるようになる。ホテル観光業もお客さんゲットにそう困らなくなります。

それまで一緒に頑張りましょう!

追記:五輪関係者、選手を搬送するバスは「エアロゾル対策」(私は専門じゃないからよくわからないけど運転席を客席からアクリル板で完璧に隔離する、ってことだろうか?あと、走っている間、何センチかでいいから全ての窓を開ける、ってことかな)がされていないとダメだってツイッターの倉持医師がおっしゃっていました。あとバスの運転手さんにもぜひワクチン打ってあげて!

Yumey

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